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賛意
「賛意〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
賛意の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「無名作家の日記」より 著者:菊池寛
吉野君のいっていることに、全然反対した。が、俺の感情は吉野君のいったことに満幅の
賛意を表した。 「桑田君の『闖入者』もあまりよくないね。古い! まるで、自然主義....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
門家の間にはこの説を取上げ、活発な論議を行ったところもある。但し教授の説に敬意と
賛意を表する学者たちが、十分の一反対し、或いは疑問を持つ者たちが十分の七興味あり....
「仇討禁止令」より 著者:菊池寛
。 「御道理!」 「まさに、お説の通り!」 「ごもっとも千万」などと、さわがしい
賛意の言葉が、藩士の口から洩れた。 恒太郎は、成田の怒声にも屈することなく、温....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
最終戦争と言えば、いかにも突飛な荒唐無稽の放談のように考え、また最終戦争論に
賛意を表するものには、ややもすればこの戦争によって人類は直ちに黄金世界を造るよう....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
の若さを持っていた。豊太閤の遺徳を慕うあの京大坂の大町人らが徳川幕府打倒の運動に
賛意を表し、莫大な戦費を支出して、新政府を助けていると聞いては、それを理解するだ....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
内してほしい。僕は、事実をこの眼によっても見たいのだ」 「賛成ですわ」 ミミが
賛意を表した。 イレネは唇をちょっと曲げて、自尊心を傷つけられたような顔をした....
「幽霊船の秘密」より 著者:海野十三
を雷撃した怪潜水艦がつかった囮だと思います」 「それは至極同感だね」と、船長は、
賛意を表しました。 「その怪潜水艦は、ボルク号を狙っていたのだと、私は想像してい....
「外来語所感」より 著者:九鬼周造
において認めはするが、この事実を理由として外来語の統制に反対する自由主義の立場に
賛意を表することは私にはできない。 日本語を欧米の侵入に対して防禦することを私....
「「二銭銅貨」を読む」より 著者:小酒井不木
年」の編輯者が、かかる隠れたる作家を明るみへ出そうと企てられたことに自分は満腔の
賛意を表するのである。 芸術の鑑賞と批評――などと鹿爪らしく言うのも烏滸がまし....
「光は影を」より 著者:岸田国士
も、それも、おおかたは、若々しい、伸び伸びとした性格の現われとして、彼はひそかに
賛意を表していたくらいである。しかし、今日の真喜には、実は、そういう類いの好もし....
「入れ札」より 著者:菊池寛
は一人だってありゃしねえ。なあ兄弟!」 みんなは、異口同音に、浅太郎の云い分に
賛意を表した。が、そう云われてみると、忠次は尚更選みかねた。自分の大事な場所であ....
「国栖の名義」より 著者:喜田貞吉
氏栗栖大神』と相因む所あらん、云々。 とある。自分は本居翁と、吉田博士との両説に
賛意を表して、いささかこれを補ってみたいと思う。 国栖人の民族的研究の発表は他....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
道は、私にはけっしてないであろう」 彼は智慧のありったけを絞って、スペイン遠征に
賛意していただくように努力したが、もし今にいたって女王を説伏することに失敗するな....
「俗臭」より 著者:織田作之助
力をいれていった。初乃もほゞ同様の事をいった。男たちもそれ/″\短い言葉でそれに
賛意を表し、酒をのんだ。政江の順番だ。 「之で、朝鮮にいる千恵さんさえ居てくれた....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
師」説、また『閑田耕筆』の「唱文師」説を排して、『峯相記』の「誦文の法師」の説に
賛意を表しておられるのである。 右はただ自分の心覚えまでに、原文十一頁にわたる....