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賜
「賜〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
賜の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
ごう》を負わせられた姫君を憐れと見そなわして、予に教化《きょうげ》を施せと霊夢を
賜ったのに相違ない。予がその方の力を藉りて、姫君に御意得たいと申すのは、こう云う....
「じゅりあの・吉助」より 著者:芥川竜之介
式を行うたぞ。」
吉助「御水《おんみず》を頂戴致いてから、じゅりあのと申す名を
賜《たまわ》ってござる。」
奉行「してその紅毛人は、その後いずこへ赴いたぞ。」....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
《じょうてい》、宇宙の神聖、この宝香《ほうこう》を聞いて、願《ねがわ》くは降臨を
賜え。――猶予《ゆうよ》未だ決せず、疑う所は神霊に質《ただ》す。請う、皇愍《こう....
「おぎん」より 著者:芥川竜之介
《せめく》も覚悟である。おん主《あるじ》は必ず我等のために、御加護《おんかご》を
賜わるのに違いない。第一なたらの夜《よ》に捕《とら》われたと云うのは、天寵《てん....
「おしの」より 著者:芥川竜之介
《はりきぼとけ》に一生｜仕《つか》えるのもかまいません。どうか冥護《みょうご》を
賜るように御祈祷をお捧げ下さいまし。」
女の声は落着いた中に、深い感動を蔵して....
「海のほとり」より 著者:芥川竜之介
す》くるのみ。わが私《わたくし》の餞別《はなむけ》ならず、里見殿《さとみどの》の
賜《たま》ものなるに、辞《いろ》わで納め給えと言う。」――僕はそこを読みながら、....
「小さき者へ」より 著者:有島武郎
ばならぬ重みの幾つかを、何故好んで腰につけたのか。何故二人の肉慾の結果を天からの
賜物《たまもの》のように思わねばならぬのか。家庭の建立《こんりゅう》に費す労力と....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
ている。それを見守ることによって私は凡ての他の神秘を忘れようとさえする。私はこの
賜物一つを持ち得ることによって、凡ての存在にしみじみとした感謝の念を持たざるを得....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
み、国々の民を汝は作りぬ。 汝は大空の雨を、やがてニイルの流れを我らがために作り
賜いぬ。 河々の水を汝は
賜い、その中に住む生物を
賜いぬ。 山々の尾根を連ねしは汝....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
すれば、その発明家に重賞を与えるとともに、その発明を保護したものに対しては勲章を
賜わるようお願いする。現在では勲章は主として官吏に年功によって授けられる。自由主....
「伊勢之巻」より 著者:泉鏡花
上、座敷から、射し入るような、透間は些しもないのであるから、驚いて、ハタと夫人の
賜物を落して、その手でじっと眼を蔽うた。 立花は目よりもまず気を判然と持とうと....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
おさとしと、それから私の為めに和やかな思念を送ってくだされた、親しい人達の祈願の
賜なのでございます。さもなければ私などはまだなかなか済われる女性ではなかったかも....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
ンドン郊外ハンプトンコートの離宮の近くで緑の野原の見える小さな一邸をファラデーに
賜わった。ファラデーは初めには御受けを躊躇した。これは家の修理等に金がかかりはせ....
「活人形」より 著者:泉鏡花
せしなり。試みに袂を探りて、悪僕より奪い置きたる鍵を嵌むれば、きしと合いたる天の
賜物、「占めた。」と捻じれば開くにぞ、得たりと内へ忍び入りぬ。 暗闇を歩むに馴....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
一年夏には日満産業五個年計画の最初の案ができたのである。真に宮崎氏の超人的活動の
賜物である。この案はもちろん宮崎氏の一試案に過ぎないし、その後、軍備の大拡充が行....