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賜う
「賜う〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
賜うの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「盲人独笑」より 著者:太宰治
んぎょう》の門に入る。十五歳、業成り、勾当の位階を許され、久我管長より葛原の姓を
賜う。時、文政九年也。その年帰郷し、以後五十余年間、三備地方を巡遊、箏曲の教授を....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
期をことごとく知っている。早くも七二九年|聖武天皇|奈良の御殿において百僧に茶を
賜うと書物に見えている。茶の葉はたぶん遣唐使によって輸入せられ、当時流行のたて方....
「無惨」より 著者:黒岩涙香
心を寒らしむる等実に奇々怪々として読者の心裡を娯ましむ此書や涙香君事情ありて予に
賜う予印刷して以て発布せしむ世評尤も涙香君の奇筆を喜び之を慕いて其著書|訳述に係....
「運命」より 著者:幸田露伴
|其地を尽して之を封じたまい、諸王の都城宮室の制、広狭大小、天子の都に亜ぎ、之に
賜うに甲兵衛士の盛なるを以てしたまえり。臣ひそかに恐る、数世の後は尾大掉わず、然....
「死生」より 著者:幸徳秋水
だ、而して亦た孰れも真に所謂「名誉の戦死」であった。 若し赤穂義士を許して死を
賜うことなかったならば、彼等四十七人は尽く光栄ある余生を送りて、終りを克くし得た....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
原勘解由、大番頭石川|内蔵允の三人を二之丸向かい屋敷に呼び寄せ、朝命をもって死を
賜うということを宣告した。なお、佐幕派として知られた安井長十郎以下十一人のものを....
「黄金の枕」より 著者:田中貢太郎
も経って、生きた人と交往していた」 そこで王妃は道度を※馬都尉にし、金帛車馬を
賜うて本国の隴西へ帰らした。....
「富貴発跡司志」より 著者:田中貢太郎
に上申してきたから、府君に呈したが、もう天庭に奏文して、寿を三紀延べて、禄を万鐘
賜うた」 「―村の―氏は、姑に孝行で、その夫が外へ往っていて、姑が重い病気に罹り....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
なった。 畏くも 天皇陛下は該式場に親臨あらせられ、御親閲を賜り、優渥な勅語を
賜うた。之に対して文相斎藤総理大臣は奉答文を奏し、大会は決議に入って、一、「吾等....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
も辞退す。 一八五八年 ヴィクトリア女皇ハンプトンコートに邸宅を
賜う。 一八六〇年 再び教会の長老となる。 一八六一年 ....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
かしけれ。円く肩のはった、色の白い、人形の胴を切った形であったもことわり、天女が
賜う乳のごとく、恩愛の糸をひいて、此方の猪口に装られたのは、あわれ白酒であったの....
「くぐつ名義考」より 著者:喜田貞吉
比古命・久々都比売命を祀ると延暦儀式帳にある。倭姫世記にも久求小野に久求社を定め
賜うたとある場所で、今の度会郡内城田村上久具にその社はあるのである。その地は宮川....
「「特殊部落」と云う名称について」より 著者:喜田貞吉
その用を弁ずる賤職である。今で云えば侍者すなわち給仕である。昔は高年者に「侍」を
賜うという事もある、家人・奴婢等がその主人に侍し、その用務を弁じ、その護衛に任ず....
「ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
を知っています。 神は至るところにましまし、しかも完全に行き届いた恩恵を絶えず
賜うために、人々はかえってその存在に気がつかぬのです。 あなたは物理学のほうで....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:ヴェーゲラーフランツ・ゲルハルト
Roi a` monsieur Beethoven〕「王よりベートーヴェン氏に
賜う」という銘の付いた牌をたまわっている。それには、le premier gen....