賜え[語句情報] » 賜え

「賜え〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

賜えの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
《じょうてい》、宇宙の神聖、この宝香《ほうこう》を聞いて、願《ねがわ》くは降臨を賜え。――猶予《ゆうよ》未だ決せず、疑う所は神霊に質《ただ》す。請う、皇愍《こう....
死生」より 著者:幸徳秋水
獄を始めとして、大小各藩に於て、当路と政見を異にせるが為めに、斬に処し若くば死を賜える者|計うるに勝えぬではない歟、露国革命運動に関する記録を見よ、過去四十年間....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
ピニアーヌス(Papinianus)を召して、命じて曰く、 朕、今ゲータに死を賜えり。汝宜しくその理由を案出して罪案を起草すべし。 と、声色共に※《はげ》し....
十二支考」より 著者:南方熊楠
るに、われらのみこれなく不断働かにゃならぬとは不公平極まる、因って多少の休み時を賜えと祷《いの》ろうと言って祷ったが上帝許さず。汝の尿が水力機を動かすほどの川と....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ろうか、とありました。この前のは羊羮づくしで、何とか彼とか菓子やの名を並べて千金賜えとあるから、そんな店があったかしらと返事にかいたら、一銭おくれということなり....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
不殺生をもってあなたのチベット行を送る。もしこの誓いを破らば不動明王それ我に死を賜え」と。その時には私はわが生命を救われたかのような喜びを生じたです。堺では私の....
三国志」より 著者:吉川英治
というあの名誉の武将か」と、いった。 「そうです」とうなずくと、母公は、彼に酒を賜えとすすめた。趙雲は拝謝して杯をいただきながら、玄徳の耳へ、そっとささやいた。....