賜金[語句情報] » 賜金

「賜金〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

賜金の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
道草」より 著者:夏目漱石
来た自分の職を辞した。彼はその行為に伴なって起る必然な結果として、一時《いちじ》賜金《しきん》を受取る事が出来た。一年勤めれば役をやめた時に月給の半額をくれると....
仇討禁止令」より 著者:菊池寛
余は、上官に対する遺言書に、御身を妻と申告し置きたれば、余の所持金及び官よりの下賜金は凡て、御身の所有となるべし。万之助殿と共に、幸福に暮さるべし。良縁あらば、....
小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
の――いや、申しおくれましたが、武――若旦那様も大尉に御昇進遊ばして、御勲章や御賜金がございましたそうで、実は先日新聞で拝見いたしまして――おめでとうございまし....
」より 著者:徳田秋声
にお金が沢山下ったでしょうね。」上さんは泣出す乳呑児を揺りながら訊いた。 「一時賜金が百三十円に、年金が四十八円ずつでござえますがね。参謀本部へ、一時金を受けに....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
、私の内でも、早晩郷居する事に極めて五十円貰った。それと父が家禄平均の際に別の下賜金を貰ったのを合わせて、久米郡の梅本村へ少しばかりの土地を買って家屋を建築した....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ルピーあれば充分に行ける。」「いいえ私は私の持っているだけで沢山です。殿下の御下賜金は辞退します」というと再三殿下はこれを受けよというて、左右に命じて金を出せと....