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「賞品〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

賞品の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
海底大陸」より 著者:海野十三
とりですよ。さあ、ごほうびをください」 スミス警部はただ笑って魚をうけとると、賞品のかわりに番号ふだをくれた。 スミス警部のまわりは、魚市場のようになってき....
わが町」より 著者:織田作之助
ウチャン」 と、右肩下りの字で説明がついていた。 間もなく、進級式があった。賞品をかかえて、校門から出て来る君枝の姿を、空の俥をひいて通り掛った他吉が見つけ....
蟹工船」より 著者:小林多喜二
けのぜいたくな「余分」さえ残っていなかった。 監督は然し、今度は、勝った組に「賞品」を出すことを始めた。燻りかえっていた木が、又燃え出した。 「他愛のないもの....
軍用鼠」より 著者:海野十三
て出すなら、これは謎の解答を「懸賞」として、一等当選者に金一千円也、以下五等まで賞品多数、応募用紙は必ず本誌挿込みのハガキ使用のことということにすれば「新探偵」....
文人囲碁会」より 著者:坂口安吾
裏切っているがやっぱり碁の性格が正しいのだと私は思っている。 文人囲碁会で最も賞品を貰うのは尾崎一雄で、彼は試合となると必らず実力以上のネバリを発揮する。この....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
性として、つまりギャランテリーとして追うて行こうとするようになった。 修業式の賞品授与式の時に、大てい品行方正、学業優等、勤勉超衆とくっついてるのだが、私のだ....
私の探偵小説」より 著者:坂口安吾
はあいにくこの一つだけしかゲームの種を持ち合していない。その節は私の方から読者に賞品を賭けましょう。....
少年の食物」より 著者:木村荘八
、はめ絵や判じ絵を出しました。一度も出ないのでがっかりしました。それに答案に予め賞品の希望を記せとあるので、銀時計と書きました。ああ、烏兎早々、北沢さんに心から....
本州における蝦夷の末路」より 著者:喜田貞吉
もよいのであります。この時代の奥羽地方の住民は、実に石器時代文化の頂点に達し、観賞品愛玩品を製作して、これを楽しむという程度に達していたものであった事がわかりま....
オシラ神に関する二三の臆説」より 著者:喜田貞吉
る民族が、他の民族の信仰の対象たる偶像をもって、あるいは愛玩品となし、あるいは観賞品として楽しむ場合のあるのと同様の現象として解せられる。 この上方における雛....
西航日録」より 著者:井上円了
ー先生に面会し、図書館内を一覧す。午後、妻沼氏(山形県人)在学の学校にて挙行せる賞品授与式を傍観す。インドは当時晴期にて、毎日快晴、一片の雲を見ず。気候は不寒不....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
ガスカル島の正南三百五十マイルを離れたる地点にありて西走す。当夕、競技の優勝者に賞品の授与あり。 十日、曇り。軟風穏波、海鵝無数、船を追いて来たる。当夕、大余....
公園の花と毒蛾」より 著者:小川未明
近在の百|姓だちが会場に持ち込んでいますよ。そして、一|等と二|等とは、たいした賞品がもらえるということです。」と、みつばちは答えました。 ほんとうに、公園は....
四つの都」より 著者:織田作之助
す。 初枝「一着! 中瀬古庄平さん!」 放送しながら、庄平の方を見る。 庄平は、賞品を貰って、出発線の方へ行く。 拡声機の声(初枝の声、ふるえている)「次は、女....
わが町」より 著者:織田作之助
こっちゃ。」 という囁きが耳にはいると、他吉はもう遠い想いに胸があつく、鉛筆の賞品を貰ってにこにこしている君枝をくしゃくしゃに揉んで、骨の音がするくらい抱きし....