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「賞牌〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

賞牌の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
あめんちあ」より 著者:富ノ沢麟太郎
「偽《いつわり》ならぬ真実!」と、東洋の詩人が謳《うた》ったそのことが、彼には賞牌《しょうはい》の浮彫でも見るように、手探りの敏感さで、自分の皮膚へ感じられた....
学者と名誉」より 著者:夏目漱石
《はから》うのが学者の用意というものであろう。木村氏が五百円の賞金と直径三寸大の賞牌《しょうはい》に相当するのに、他の学者はただの一銭の賞金にも直径一分の賞牌に....
ウィリアム・ウィルスン」より 著者:佐々木直次郎
寄せあつめ――である。私にはそうではない。子供のころ、私は、いまもなおカルタゴの賞牌の銘のようにありありした、深い、長もちする線で記憶に刻みこまれているところの....
崩れる鬼影」より 著者:海野十三
だ。おお、ここに何か落ちているぞ。時計だ。懐中時計でメタルがついている。剣道|優賞牌、黒田選手に呈す――」 「あッ、それは黒田君のものです。それがここに落ちてい....
クリスマス・カロル」より 著者:ディケンズチャールズ
ージは云った。「まったくえらい子じゃ! どうだい、君はあそこに下がっていた、あの賞牌を取った七面鳥が売れたかどうか知っているかね。――小さい方の賞牌つき七面鳥じ....
工学博士末広恭二君」より 著者:寺田寅彦
らは英国造船協会の雑誌に掲載され、当時の学界の注意を引いたものである。同協会から賞牌を贈られたのは多分これに関聯してではなかったかと想像される。また船舶の胴体に....
レーリー卿(Lord Rayleigh)」より 著者:寺田寅彦
それを発表すべきだと思う。」しかしずっと後になって最高の栄誉と考えられるコプリー賞牌が授与されることになったのである。それ以前にギブスがレーリーに送った手紙に「....
話の種」より 著者:寺田寅彦
十年十二月十七日『東京朝日新聞』) 五十一 坑夫に賞牌 英皇エドワード陛下は今度新たに二種の賞牌を制定せられた。これは鉱山の坑夫....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
リのアカデミーの名誉外国会員というようなものもある。ローヤル・ソサイテーの最高の賞牌のコプレー賞も二度までもらった。 これらの名誉をファラデーは非常に重んじた....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
当会から師匠の許へ呼び出しが来ました。それは何時何日に出陳の品に賞が附いて、その賞牌の授与式があるのだということです。しかし、師匠、私なども、賞が附くというよう....
かくれんぼ」より 著者:斎藤緑雨
幕があったと聞きそれもならぬとまた福よしへまぐれ込みお夏を呼べばお夏はお夏名誉|賞牌をどちらへとも落しかねるを小春が見るからまたかと泣いてかかるにもうふッつりと....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
者が不明である。元来椿岳というような旋毛曲りが今なら帝展に等しい博覧会へ出品して賞牌を貰うというは少し滑稽の感があるが、これについて面白い咄がある。丁度賞牌を貰....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
軍らも皆出て行きまして、成績良い兵士に一円より十円までの金を与えるもあれば銀製の賞牌を与えるもあります。今でもチベットでは兵士に弓を引くことを必要なる業として授....
活人形」より 著者:泉鏡花
年の春有名なる大捕物をせし折、鋭き小刀にて傷けられし名残なり。探偵の身にしては、賞牌ともいいつべき名誉の創痕なれど、衆に知らるる目標となりて、職務上不便を感ずる....
雷門以北」より 著者:久保田万太郎
ッピー堂」と称する絵葉書屋になった。――その飾り窓の一部にかかげられた「各博覧会賞牌受領」の額をみて立つとき、わたしのうなじにさす夕日の影はいたずらに濃い…… ....