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賞讚
「賞讚〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
賞讚の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「フランス哲学についての感想」より 著者:西田幾多郎
ソンの純粋持続にまで到ったと考えることができる。メーン・ドゥ・ビランはパスカルが
賞讚するといった 〔ceux qui cherchent en ge'missa....
「青服の男」より 著者:甲賀三郎
に四々が出来た。 「旦那、大した腕ですなア」 連珠屋は渋面を作りながら、信造を
賞讚した。 信造は得意そうにニヤリと笑って、そのまゝ列を離れて、さっさと行こう....
「伊太利亜の古陶」より 著者:宮本百合子
ビョーの皿一点というところかな、ハハハハハハ」 天性の感情と、先刻自分の与えた
賞讚の手前日下部太郎は、穏やかに相手の言葉を受けた。 「いや、皿一枚といっても意....
「道標」より 著者:宮本百合子
いう風に瀬川が云った。そうきまると、秋山は言葉をおしまないで、その芝居の見事さを
賞讚しはじめた。
「あれは、観ておくべきものですよ。実に立派です」
小さい両手....
「作品の血脈」より 著者:宮本百合子
うような文字でも形容され、デカダンスとも云われ、あらゆる作品の当然の運命として、
賞讚と同時の疑問にもさらされた。文学の作品として、かの子さんの幻想ならぬ幻想が、....
「作家への課題」より 著者:宮本百合子
っていおうとしたことをどこまで云い遂せているかというところを動かぬかなめとして、
賞讚も忠言をも摂取して行かなければなるまい。 私はこの夏、『中央公論』で森山啓....
「健康な美術のために」より 著者:宮本百合子
願いもそこにあります。未来のために与えられる一つの援助は、過去に向って与えられる
賞讚よりも常に高貴であるという言葉を、新たな感動をもって思い浮べる次第です。 〔一九四〇年五月〕....
「白藤」より 著者:宮本百合子
さい娘に母は品川の伯父さんが、明治の日本へ初めて近代の皮革事業をもたらした見識を
賞讚してきかせた。 「謙吉さんが生きていてくれて、品川の伯父さんと一緒だったら、....
「樹蔭雑記」より 著者:宮本百合子
思う、どんな小さいことでも、芸術的の創作に力をそそぐ人は、彼等の作品を認められ、
賞讚されたという場合に、仮令如何に其を押えようとしても押えられない嬉しさが来る。....
「紅葉山人と一葉女史」より 著者:宮本百合子
が流入して居なかったから、よし書かれたとしても、「此のぬし」「おぼろ舟」等の様な
賞讚は或は受けられなかったかもしれない。 時代のためも有ろう。けれ共、私は一葉....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
でうれしい。どうかこの方向がのびるように! 一生懸命に努力し、自分に与えられる
賞讚や批判の中からむだなく養分を吸って育ってゆく、その生活感は何とよいでしょう。....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
けです。 どういう事情からにしろ、糸の切れたタコの状態があって、それが客観的に
賞讚されないものであるということは、よくよく肝に銘ずべきと思う。この間の日曜も重....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ふかい女のふるい哀苦を婦人作家がうたうということに対する一つの魅力とからめあって
賞讚と支持とをおしまなかったこと、それだからこそ、哀苦もその味にとどまってしまっ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
盾、ロマンティシズムそのもののもっていた限界の頂点で一葉の「たけくらべ」の完成と
賞讚とがあったこと、彼女のうちにあるいろいろな常識の葛藤など分析しました。
き....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
。漢文の素養があって、どこまでも日本文の文脈で、ああいう簡潔な文章をかいた古人は
賞讚に価します。徳川後代の文章は低下してしまっています。やたらと蒔絵のようでね。....