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賠償
「賠償〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
賠償の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「デンマルク国の話」より 著者:内村鑑三
たび起《た》つ能わざるにいたりました。デンマークは和を乞いました、しかして敗北の
賠償《ばいしょう》としてドイツ、オーストリアの二国に南部最良の二州シュレスウィヒ....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
れなかったので、そのために同教徒仲間から虐待されていた。とうとう彼らはたくさんな
賠償金まで出してうわべだけでもユダヤ教理を承認するように無理に説得しようと試みた....
「蠅男」より 著者:海野十三
下半分が真青に染っていて、洗っても洗っても取れないというので、会社に向け珍な損害
賠償を請求しようという二重の騒ぎになったとか、面白可笑しく記事が出ているんです。....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
腕に繃帯をしていましたし、医者の証明書見たいなものも持っていました」 「で、損害
賠償でも取ろうと云うのですか」 余りの人もなげな振舞に石子刑事は唇を噛みながら....
「家なき子」より 著者:楠山正雄
こはだれも行く用事のない場所であったという証言があったので、建物の請負人は一文の
賠償金もしはらわないというのである。 「ご亭主も気のどくな。運が悪かったのよ」 ....
「時 処 人」より 著者:岸田国士
よび将軍たちが、てんでに勝手な理由をつけて補償金を出せと強請し、結局、国としての
賠償総額は十五億を上廻つた。(註=今の金にすれば、数千億というところであろう) ....
「光は影を」より 著者:岸田国士
。こういう場所で、僕は、妹の顔を見たくなくなつたんだ。頼むから、断つてくれ。損害
賠償はする。たゞ、その小菊というのは、なんていう家に抱えられているのか、それだけ....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
男子は慰藉料をもらえないという話 婚姻予約不履行による慰藉料損害
賠償請求事件の訴状 中央区京橋八丁堀、吉野広吉方でクリーニング業に従っていた原....
「勧善懲悪」より 著者:織田作之助
て出て行き、それきりおれのところへ顔出しもしなかったが、それから大分経って、損害
賠償だといって、五十円請求して来た。 その手紙を見るなり、おれは、こともあろう....
「母と娘」より 著者:岡本かの子
的幸福という事も考えずに何かしら新しいことを発明しようと猛進して得たものは戦敗と
賠償金でした。斯かる無謀を敢てしたのはドイツ人の心の底に広大な温かい人類愛が欠け....
「世界の裏」より 著者:国枝史郎
ヴェルサイユ講和條約と一三二、〇〇〇、〇〇〇、〇〇〇金マルクという天文学的数量の
賠償金であり、そうして、その後に来たものは独逸と、その国民との悲惨きわまる飢餓で....
「変身」より 著者:カフカフランツ
いません。それに反して、きわめて容易に理由づけることができるはずのなんらかの損害
賠償要求をもって――いいですかな――あなたを告訴すべきものかどうか、考えてみるつ....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
の出世のためになして受けた損害を、短期で軽率なエセックスが巧みな外交辞令とともに
賠償せざるをえなくなったような、傾きかたをした。 一五九五年の十月、フレミング....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
は、経済の自立がなくてはなりません。日本は狭き領土において資源少なく、その中に、
賠償を払いながら八千四百万の人間が生きて行かなければならぬのであります。これがた....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
遂に政戦略の協調を破り徹底的潰滅に導いたのである。すなわち政治関係者は無併合、無
賠償の平和を欲したのであるが統帥部は領土権益の獲得を主張し、ついに両者の協調を見....