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賢妻
「賢妻〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
賢妻の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
ばするほど夫と合わなくなる。合わなければ自然の勢《いきおい》夫と衝突する。だから
賢妻と名がつく以上は朝から晩まで夫と衝突している。まことに結構な事だが、
賢妻を迎....
「創作家の態度」より 著者:夏目漱石
。それでも私は立派な夫《おっと》のつもりですましていますから、奥方の方でも天下の
賢妻をもって自任しておられる事と存じます。かようの己惚《うぬぼれ》は存外多いもの....
「細木香以」より 著者:森鴎外
塵数のパルヴニュウは皆守銭奴となって懺悔し、おいらん王を立つるときは、貞婦烈女も
賢妻良母も皆わけしらずのおぼことなって首を俛るるであろう。 名僧智識の宗教家王....
「源氏物語」より 著者:紫式部
良人《おっと》の不名誉になると思っては、遠慮して来客にも近づきませんし、とにかく
賢妻にできていましたから、同棲《どうせい》しているうちに利巧《りこう》さに心が引....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
魅威名を避く 犬村大角 猶ほ遊人の話頭を記する有り 庚申山は閲す幾春秋
賢妻生きて灑ぐ熱心血 名父死して留む枯髑髏 早く猩奴名姓を冒すを知らば 応に犬子....
「神楽坂」より 著者:矢田津世子
りといい、暮しの仕末ぶりといい、こんな女房は滅多にいるものじゃあない。諺にも、「
賢妻は家の鍵なり」というが、どうして、うちの内儀さんときては大切な金庫のかけがえ....