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「賤役〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

賤役の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
じゅりあの・吉助」より 著者:芥川竜之介
た。が、性来|愚鈍《ぐどん》な彼は、始終朋輩の弄《なぶ》り物にされて、牛馬同様な賤役《せんえき》に服さなければならなかった。 その吉助が十八九の時、三郎治《さ....
出世」より 著者:菊池寛
んだんその視力を無くすように、こうした暗い地下室に、この、人の下駄をいじるという賤役に長い間従っているために、いつの間にか嫌人的《ミザンスロピック》になり、口を....
十二支考」より 著者:南方熊楠
姫を婚せんと出で立つに、大国主に袋を負わせて従者として往った話あり。本居宣長その賤役たるを言い、事功の人に後《おく》るる者を今も袋持ちというと述べた。海外にもマ....
間人考」より 著者:喜田貞吉
ベと訓ませていた事の明証あるにおいてをやである。 按ずるに、ハセツカベは駆使の賤役に従事した低級の部民である。しかもそれは賤民という程のものではなく、良賤の中....
特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
のでありました。これは産所の者を連れて来て、寺の掃除人足に使ったか、或いは同じく賤役に従事するものであるから、これを散所と云ったか、いずれにしても産所は賤しいも....
エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
対しても、番代銀をエタに交付して自身その役に当る事を忌がり、さらに後には全くその賤役から離れる事になったらしい。これはエタといえども、職業をやめて年を経れば足洗....