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賦払い
「賦払い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
賦払いの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「あらくれ」より 著者:徳田秋声
と、彼女は小野田と一緒に、そこから五六丁|隔《へだた》った原っぱの方へ、近所で月
賦払いで買入れた女乗の自転車を引出して行った。一月《ひとつき》の余《よ》も冠った....
「道標」より 著者:宮本百合子
めに、何年間も苦労してやつれ果てた貧しくつましい妻。彼女夫婦の幸福ととりかえた月
賦払いが終ったとき、もと借りた頸飾りは模造品であったことを知らされる。貧しくて正....
「椎の木」より 著者:豊島与志雄
にとっても、一種の対抗的存在となっていった。そして僕は、本気で、椎の木の土地を年
賦払いで買い取ろうと考えたりしたものだ。 そうした気持の動きは、君には分るまい....
「程よい人」より 著者:豊島与志雄
心の至りである。ついては、会社の給料と万一の場合の退職手当とを担保にするなら、月
賦払いにでもして、入用な金額を一纒めにお世話してもよい。京子さんの方にも金がかか....
「モルガンお雪」より 著者:長谷川時雨
の金は二、三千円から段々に糶《せり》上げて、即金二万円、あとは二千五百円ずつの月
賦払いというのから、三万円即金の残り月賦と顧問氏は、算盤《そろばん》をはじきだし....