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「賦金〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

賦金の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
道草」より 著者:夏目漱石
面やらが順々にあらわれて来た。その帳面のしまいには、右本日|受取《うけとり》右月賦金は皆済相成候事《かいざいあいなりそうろうこと》と島田の手蹟で書いて黒い判がべ....
武装せる市街」より 著者:黒島伝治
ければ。 猛烈な日貨排斥運動に、皆目売れ口がない神戸マッチを輸入して、関税や、賦金や、附加税を取られるよりは、労働賃銀が安い支那人を使って、全く支那の製品と違....
残されたる江戸」より 著者:柴田流星
が中ッ腹でいるそうな。 実際情ないは小屋ばかりでなく、協会と取的とのゴタゴタ、賦金がどうの、親方がこうのと、宵越しの銭を持たねえ江戸ッ児が見るものにそんな吝れ....
書記官」より 著者:川上眉山
げましょう。なに、御同僚そのほかあなたと事をともにした今日の方々にも、幾分かの割賦金とおっしゃいますのか。それは、な、なるほど、そんな支払いにもなりましょうが、....
増上寺物語」より 著者:佐藤垢石
あった。 それに引きかえ増上寺は幕府からの手当てが薄かった上に、末寺も衰えて割賦金が充分に上がってこないところから前述べたようにひどい貧乏であったのである。と....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
、水戸の天狗党がいよいよ旗上げしようとした時、八兵衛を後楽園に呼んで小判五万両の賦金を命ずると、小判五万両の才覚は難かしいが二分金なら三万両を御用立て申しましょ....