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質
「質〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
質の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
ょう》を破られた事は、依然として不快に違いなかった。
「すると――何か私の講演に
質疑でもあると仰有《おっしゃ》るのですか。」
こう尋ねた私は内心ひそかに、「
質....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
だと云う事に気がついた。が、近づきになって間《ま》もない私も、子爵の交際嫌いな性
質は、以前からよく承知していたから、咄嗟《とっさ》の間《あいだ》、側へ行って挨拶....
「神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
》の小人《こびと》よりも、まだしも黒ん坊がましかも知れない。しかしこれも大体の気
質は、親しみ易いところがある。のみならず信徒も近頃では、何万かを数えるほどになっ....
「河童」より 著者:芥川竜之介
三者から発している。同時にまたおそらくはあらゆる徳も。
×
物
質的欲望を減ずることは必ずしも平和をもたらさない。我々は平和を得るためには精神的....
「彼 第二」より 著者:芥川竜之介
にいつか僕の忘れていた彼の職業を思い出させた。僕はいつも彼のことをただ芸術的な気
質《きしつ》を持った僕等の一人《ひとり》に考えていた。しかし彼は衣食する上にはあ....
「奇遇」より 著者:芥川竜之介
たのでは、七十八日遊記、支那文明記、支那漫遊記、支那仏教遺物、支那風俗、支那人気
質、燕山楚水《えんざんそすい》、蘇浙小観《そせつしょうかん》、北清《ほくしん》見....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
聞いて、願《ねがわ》くは降臨を賜え。――猶予《ゆうよ》未だ決せず、疑う所は神霊に
質《ただ》す。請う、皇愍《こうびん》を垂れて、速《すみやか》に吉凶を示し給え。」....
「煙管」より 著者:芥川竜之介
よって代表される百万石なりを、人に見せびらかすほど、増長慢《ぞうちょうまん》な性
質のものではなかったかも知れない。が、彼自身が見せびらかさないまでも、殿中《でん....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
論理と背馳《はいち》して、彼の行為とその結果のすべてとを肯定するほど、虫の好い性
質を帯びていたからであろう。勿論当時の彼の心には、こう云う解剖的《かいぼうてき》....
「魚河岸」より 著者:芥川竜之介
》とを楽しんでいた。だから露柴には我々にない、どこかいなせな風格があった。下町気
質《したまちかたぎ》よりは伝法《でんぼう》な、山の手には勿論縁の遠い、――云わば....
「初雪」より 著者:秋田滋
つやつやとした、肩幅の広い男で、物わかりは余りいいほうではなかったが、根が陽気な
質で、見るからに逞しい青年だった。 この縁談には彼女のあずかり知らぬ財産目あて....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
(Quarterly Journal of Science)に発表した。講演は物
質に関するもので、論文は生石灰の分析に就いてである。いずれもそう価値のあるもので....
「寡婦」より 著者:秋田滋
同じで、燃えるように強かったのです。トラピスト教会の修道士になるような人たちの性
質は、サロンなどに出入りする浮気な人たちとは同日に云えないものがあるでしょう。親....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
さがただよっているし、またその住民はむかしのオランダ移住民の子孫だが一風変った気
質をもっているので、このさびしい谷は長いあいだスリーピー・ホロー(まどろみの窪)....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
ともあり、殺すために殺すこともある。――殺すということは、もともと、われわれの気
質の中にあるものなのだ。殺さずにはいられないのである。禽獣は、絶えず、毎日、生活....