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質に置く
「質に置く〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
質に置くの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
を拝借して質に入れましょう」 蟠「無礼な事を云ってはならぬ、人の腰の物を借りて
質に置くというのは無礼至極だろう」 忠「そうですか、貴方の刀ではございますまい....
「両国の秋」より 著者:岡本綺堂
。質屋を口説くにしたところで、金目になりそうなものを持っていない。さりとて大小を
質に置くわけにもいかない。林之助もこれには行きづまった。それでも彼はどうしても幾....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
ある。京都にある二軒の親戚からはもうこれ以上借りられないぐらい借金してしまった。
質に置くものもない。そんな結論に到達すると、彼は赤井の青春のために済まなくなって....
「思い出す事など」より 著者:夏目漱石
に入れるのは固《もと》より一時の融通を計る便宜《べんぎ》に過ぎない。今の大多数は
質に置くべき好意さえ天《てん》で持っているものが少なそうに見えた。いかに工面《く....
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
しておつとめ服の身のまわりにさえ金をかけておけば、借金取りでも滅多に寄り付けぬ。
質に置くにも都合がいい。そうして素破《すわ》という場合にはいつ何時でも、手と身と....
「怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
持っていると聞かれた日にゃア盗んだ事が露顕して、此方がお仕置に成ってしまわア、又
質に置くことも出来ず、と云って宅へ置いて、幽霊が札が剥がれたから萩原様の窓から這....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
置けば斯ういう品が何うとか、質屋へ、着物ならば古着屋へお触が廻るから、売ることも
質に置くことも出来ねえに違えねえから、その侍は当分自分の差料にして居るだろうとい....