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「質実剛健〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

質実剛健の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
社会時評」より 著者:戸坂潤
「知育偏重」とである。之に対立させられる善玉としては、「国家観念と道義観念」や「質実剛健」「実務的実際的教育」などが挙げられる。併し思想問題は一時的な国防上から....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
があったほかは、国土の貧しさと人口の多さによって、支配階級の武士すらも、もっぱら質実剛健を旨とせざるを得なかったのである。 台湾、朝鮮、カラフトと明治以後の日....
人生三つの愉しみ」より 著者:坂口安吾
呂の豪奢の片鱗をとどめるほどの浴室もなく、大半は奥の細道の心境を旨とするかの如き質実剛健ぶりで、亡国の相に縁遠いのは大慶の至りである。銀座に東京温泉なるものが開....
キャラコさん」より 著者:久生十蘭
らいにしか見えない。 剛子《つよこ》とは妙な名前だが、これは剛情の剛ではない。質実剛健の剛である。長六閣下は、これからの女性は男のいいなりになるようなヘナヘナ....
ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
さか柔弱の趣きですナ。しかしです、貸すに二週間の時日をもってせられるならばです、質実剛健、思想堅固|天晴《あっぱ》れ、天下無双の猛牛《トオロオ》に仕立てて御覧に....
木綿以前の事」より 著者:柳田国男
ら、常しえの夏まけをしなければならぬ結果を見るかも知らぬ。 政府大臣が推奨する質実剛健の気風とかは、いかなる修養をもって得らるるものか知らぬが、もしそれが条件....