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質量
「質量〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
質量の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ある宇宙塵の秘密」より 著者:海野十三
赤鬼号が万有引力との中点にとびこんでしまったからである。赤鬼号がそのいちじるしき
質量を変じないかぎり、この停止状態は永遠につづくことであろう」 世界は大きく震....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
の素質にてありき、 下には深くやがてまた重く空気を伴いぬ。 更に深く沈みて粗なる
質量より作られて 地はありぬ、その周囲には水を巡らしぬ。 かく神が物質を分ちしと....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
軍備の大拡充に努力したのに対し、自由主義の仏英は漫然これを見送ったために、空軍は
質量共に断然ドイツが優勢であることは世界がひとしく認めていたのであります。今度い....
「河明り」より 著者:岡本かの子
仄かな河明りにも、私が曾て憧憬していたあわれにかそけきものの外に、何か確乎とした
質量がある筈である――何かそういうものが、はっきり私に感じられて来ると、結局、私....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
いた。そして、法水の澄みきった美しい思惟の世界とは異なって、物々しい陰影に富んだ
質量的なものをぐいぐい積み重ねてゆき、実証的な深奥のものを闡明しようとした。
「....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
るうちに、大名共、だんだんと狡猾になって、お墨付には別段音物付け届け手土産の金高
質量を明記してなかったのを幸いに、いつのまにか千両は五百両にへり、五百両は二百両....
「映画の世界像」より 著者:寺田寅彦
ず三次元の空間の幾何学に一次元の時間を加えた運動学的の世界を構成し、さらにこれに
質量あるいは力の観念を付加した力学的の世界像を構成し、そうして日常の生活をこれに....
「ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
だから、ぼくもよくおぼえていますよ。――二ツノ物体ノ間ノ引力ハ、ソノ二ツノ物体ノ
質量ノ積《せき》ニ比例シ、二ツノ物体ノ距離ノ自乗《じじょう》ニ反比例《はんぴれい....
「地軸作戦」より 著者:海野十三
くして地球がいくらかいびつになること、人工竜巻の生ずるモーメント、それと月世界の
質量の増加することとが、相重り合って、遂に地軸がかくも廻ったのであった。 「ひど....
「大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
歩を印した隊員が愕ろいたのは、この大彗星が地球の数十倍もある巨大なものだったし、
質量も大きかったので大変な重力であり、そのままではあまりに身体が重く感じ、殆んど....
「日本文化私観」より 著者:坂口安吾
それに較べれば余り小さく、貧困な構えであったが、それにも拘らず、この工場の緊密な
質量感に較べれば、聖路加病院は子供達の細工のようなたあいもない物であった。この工....
「自然現象の予報」より 著者:寺田寅彦
し得べし。しかしこの試みが成効して今日の物理的自然科学となれり。力学における力、
質量等のごとき、熱力学における温度エントロピーのごときこれなり。これらの概念と定....
「生活と一枚の宗教」より 著者:倉田百三
回っているということも、ほんとうは地球と太陽と引き合っているというだけであるが、
質量が違っているから、地球のほうが太陽にリードされている形になっておりますが、実....
「純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
れ、また交換価値がそれに伴うのみでなく必然的にそれに比例することがあたかも重量が
質量と比例する如くである場合にのみ、あり得るのである。ところで稀少性と交換価値と....
「音楽界の迷信」より 著者:兼常清佐
位置は絃の端の方である。しかし長いピアノの絃には相当な張力がかかっているし、絃の
質量も相当ある。今その絃が或る程度のエネルギーをもって鳴り初めたとしたら、あんな....