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賭博
「賭博〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
賭博の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「偸盗」より 著者:芥川竜之介
が、わしは、それからにわかに、この世が味気なくなってしもうた。されば、酒も飲む、
賭博《ばくち》も打つ。ついには、人に誘われて、まんまと強盗にさえ身をおとしたがな....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
レニン
わたしの最も驚いたのはレニンの余りに当り前の英雄だったことである。
賭博
偶然即ち神と闘うものは常に神秘的威厳に満ちている。
賭博者《とばくしゃ》....
「或る女」より 著者:有島武郎
う声がした。
「そうらしいね」
博士《はかせ》の声には笑いがまじっていた。
「
賭博《ばくち》が大の上手《じょうず》ですって」
「そうかねえ」
事務長の話はそ....
「江戸か東京か」より 著者:淡島寒月
茶漬は名代でした。朝は青物の朝市がある。午からは各種の露店が出る、銀流し、矢場、
賭博がある、大道講釈やまめ蔵が出る――という有様で、その上狭い処に溢れかかった小....
「木の子説法」より 著者:泉鏡花
ゃら金のすすめなり、後見なり、ご新姐の仇な処をおとりにして、碁会所を看板に、骨牌
賭博の小宿という、もくろみだったらしいのですが、碁盤の櫓をあげる前に、長屋の城は....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
、まわしのみの煽っきり。 天下晴れて、財布の紐を外すやら、胴巻を解くやらして、
賭博をはじめますと、お船頭が黙ってはおりませぬ。」 「叱言を云って留めましたか。....
「神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
ねえ巫女でがすで。」…… 若い時は、渡り仲間の、のらもので、猟夫を片手間に、小
賭博なども遣るらしいが、そんな事より、古女房が巫女というので、聞くものに一種の威....
「縁結び」より 著者:泉鏡花
に薄ぼんやりした態で、樹の間にむらむら居る。 それをまた、腕白の強がりが、よく
賭博なんぞして、わざとここまで来たもんだからね。梟は仔細ないが、弱るのはこの額堂....
「悪獣篇」より 著者:泉鏡花
。 銑太郎、賢之助、女中の松、仲働、抱え車夫はいうまでもない。折から居合わせた
賭博仲間の漁師も四五人、別荘を引ぷるって、八方へ手を分けて、急に姿の見えなくなっ....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
る魔軍といえども、到底これに一指を染め得ないであろう。折角の大祭日が暴飲暴食と、
賭博と、淫楽とに空費せらるることは、たまたま地上の人類が、いかに神霊上の知識に欠....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
の画集だった)僕はいつか憂鬱の中に反抗的精神の起るのを感じ、やぶれかぶれになった
賭博狂のようにいろいろの本を開いて行った。が、なぜかどの本も必ず文章か挿し画かの....
「瘤」より 著者:犬田卯
れた形で……。消防組頭、郡農会長、村農会長……それだけでは三人の子供ら――長男は
賭博の常習犯、次男は軟派の不良、三男は肺結核――の小遣銭まではとてとは思われるが....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
と賭場の上へ裸でひッくり返ろうという奴なんで、」 「何を、詰らねえ、」 「いいえ
賭博は遣りません、
賭博は感心に遣りませんが、それも何|幾干かありゃきっとはじめる....
「卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
この深秘らしい謎の魚を、事ともしない、魚屋は偉い。 「そら、持ってけ、持ってけ。
賭博場のまじないだ。みを食えば暖か暖かだ。」 と雨垂に笠も被らないで、一山ずつ....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
て、夕景もっとも佳なり。 十二日、晴れ。船中の客は九分どおりシナ人、彼らは終日
賭博をなす。 万里長途倦怠生、欲眠食後酒三傾、風軽浪静船窓寂、只聴清人
賭博声。 ....