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「賭博場〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

賭博場の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
やろうと思うんだ」 「それには――」 「大将に金を借りる。それで、俺は今夜、賭博場へゆく」 折竹は、しばらくカムポスの顔をじっと見まもっていた。鉄面皮とい....
無惨」より 著者:黒岩涙香
アネ(大)エ、ドバなら知て居る仏英の間の海峡(谷)困るなア冗談じゃ無いぜ賭場とは賭博場だアネ(大)成るほど賭場は博奕場か夫なら博奕場の喧嘩だネ(谷)爾サ博奕場の....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
立つ人たちからであった。博打はもってのほかだという。しかし毎年の毛付け(馬市)を賭博場に公開して、土地の繁華を計っているのも福島の役人であった。袖の下はもっての....
江戸か東京か」より 著者:淡島寒月
は、数人寄って賽を転がしている鼻ッ張が、田舎者を釣りよせては巻き上げるのですが、賭博場の景物には、皆春画を並べてある。田舎者が春画を見てては釣られるのです。この....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
ュ・パリやCIROやアンバサドウルの食堂で皿や給仕人や酒表と戦ってる最中だった。賭博場はわりにすいていた。それでもこの 1928-29 の「高い季節」である。着....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
た。 鉄さんが鉄公になったころは散々で、もう仕たい三昧《ざんまい》の果だった。賭博場《ばくちば》を軽《ころ》げ歩き、芸妓屋の情夫《にい》さんになったり、鳥料理....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
の心をいっぱいに埋めていた。彼は賜暇を利用して外遊して、パリにたくさんある公営の賭博場へ行って運試しをやろうと考えた。ところが、そんな面倒なことをするまでもなく....
上海の渋面」より 著者:豊島与志雄
でも、四方から騒音が窓辺に襲来してくる。支那旅館は殆んど終夜狂宴の場所だという。賭博場内の有様は妙である。その内部は予想に反してひっそりとしている。人々はただ黙....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
リストを処刑せしユダヤの司祭、後者はジャンヌ・ダルクに敗られしイギリスの将軍)、賭博場から来るルイ金貨は自殺者の紐《ひも》の端が下がってる釘《くぎ》と出会い、青....
サレーダイン公爵の罪業」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
った町々や種々雑多の社会に生きて来た。実際彼の最も愉快な物語の中には地獄のような賭博場、阿片窟、オーストラリアの山賊など、しきりに出没した。師父ブラウンも、かつ....
前記天満焼」より 著者:国枝史郎
立ち上ったが考えた。 「何も好奇、屋敷の様子を、こっそり探ってみてやろう。うまく賭博場でも目つかったら、とんだ面白いことになる」 それで、ソロリと襖を開けた。....
ドーヴィル物語」より 著者:岡本かの子
すな。では晩まで遠慮しましょう。 ――その代り、晩は十時にシロで晩御飯。それから賭博場のバカラへ行きましょう。 イベットは老紳士との会話で小田島に知らせるラン....
余齢初旅」より 著者:上村松園
いる。のん気な底知れぬ沼のような怪奇さがただようている。そこの外のところに大きな賭博場が二つあり、インテリや金持ちなどが集まるところと、またいまひとつは無頼漢な....
卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
この深秘らしい謎の魚を、事ともしない、魚屋は偉い。 「そら、持ってけ、持ってけ。賭博場のまじないだ。みを食えば暖か暖かだ。」 と雨垂に笠も被らないで、一山ずつ....
二十歳のエチュード」より 著者:原口統三
かった。 *14 倦《あ》きた。僕はいつでも勝利者だ。 そこで僕は賭博場を飛び出した。外に出れば寒かった。 もはや僕の信ずるのは、自分の肌の感覚....