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「購求〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

購求の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
駈込み訴え」より 著者:太宰治
いせん》を巻き上げ、また、村の物持ちから供物を取り立て、宿舎の世話から日常衣食の購求まで、煩をいとわず、してあげていたのに、あの人はもとより弟子の馬鹿どもまで、....
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
》って本書を普《あまね》く一般の家庭へ製本実費に些少《さしょう》の利潤を附して御購求《ごこうきゅう》を願い一面|斯道《しどう》発達の一助となすと同時に又一面には....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
するあらゆる書籍をあさり、名高いシイボルトが大きな著述を読み、その他必要な書籍の購求をアメリカ政府に請い、オランダ人の造った海図を手に入れるためには政府をして三....
松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
」 山「まア宜いわ…扨貴方は何ういう訳で私の金入を其の包の中へ入れて、是は他所で購求めたなどと、武士が人を欺き実以て怪しからん事だ、さア何ういう訳で貴方の物にな....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
すすむ酵母を既に語っている、そこが又面白く思われる。 一緒に送りかえされて来た購求の書下し長篇小説の一冊を眺め、私は胸の中に迸《ほとばし》る苦さを抑えかねまし....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
の味だと心得て居るように、四五ヶ月もすぎた舶来の古びたバターを国産品よりも高価に購求していて「舶来品は香気が高い」などと感心している。 欧米崇拝もこうまでなる....
黒い手帳」より 著者:久生十蘭
が虚偽であることを明白に申し立てていた。するとあの毒物学の本はどういう目的のため購求されたのであろう? 人間の頭の発展の仕方に幾通りも特別なスタイルがあるもので....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
まさ》の描いたものである。そして私は当時これを本郷区東京大学近くの群庶軒書店から購求したもので、同書店ではこれを岩崎家の遺族から買い入れたものであった。 シ....
漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
この「小説エイルヰンの批評」の一篇であった。イギリス文学の主な新刊書は必ずこれを購求して読破することを怠らなかったことは漱石氏の生涯を通じて一貫した心掛であった....
江戸芸術論」より 著者:永井荷風
と題する美装の書(Edition du Luxe)二巻を著しまた同年英国美術館の購求せし支那及び日本画の目録を編纂《へんさん》して精細に説明する処あり、しかして....
将来の日本」より 著者:新島襄
まだ四ヵ月を経ざるにすでに再版に付し、またこれを三版に付せんとす。なんぞそれ世人購求の神速にして夥多《かた》なるや。けだし君が論鋒《ろんぽう》の卓々なるによるか....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
人手細工物を作り、これを一場に集め商品展覧会と称し、来観者をしてその好みに応じて購求せしめ、これより得るところの金額はことごとく布教会に寄付するなり。この方法は....
撥陵遠征隊」より 著者:服部之総
版とも、上野図書館にあるが、たしか英語版の方だったと思う、「明治十四年十二月七日購求、教育博物館印」と大きく押してあった。このほかにW・E・グリフィスの『仙逸国....
食道楽」より 著者:村井弦斎
せざるや等の万一を防げり。同社はかく厳重に監督し、一意牛乳の純良なるを期すれば、購求者中より同社|販《ひさ》ぐ所の牛乳を持ち来り、これが試験を冀望すれば何時にて....
春水と三馬」より 著者:桑木厳翼
水の『絵入教訓近道』で、一は式亭蔵書印のある『赤本智恵鑒』である。何時何処で父が購求したのか、つい聞洩して仕舞ったが、或は祖父の江戸土産を後年父が出京の際郷里か....