賽の河原[語句情報] » 賽の河原

「賽の河原〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

賽の河原の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
山羊髯編輯長」より 著者:夢野久作
い。第二面の地方硬派、鼻糞記事の軽重、大小を見分けるためには鶏の餌箱式の県予算、賽の河原式土木事業の進行状態、掃溜式市政の一般、各市町村のシミッタレた政治分野、....
出家とその弟子」より 著者:倉田百三
金棒でくずしている絵があるがこれはなんだろうね。 左衛門 (暗い顔をする)それは賽の河原と言って子供が死んだら行く所だ。 松若 私は死んだら賽の河原へ行くのかい....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
実学の家に育って、仏教には遠かった。唯乳母が居て、地獄、極楽、剣の山、三途の川、賽の河原や地蔵様の話を始終聞かしてくれた。四五歳の彼は身にしみて其話を聞いた。而....
旅愁」より 著者:横光利一
。まア、建てられるだけは、建ててみるのも良いだろう。あれは人間が退屈したんだよ。賽の河原というところだね。」 「それじゃ、カンフル注射はせずとも良いでしょう。」....
山と雪の日記」より 著者:板倉勝宣
氏の先頭、ヴンテン、孝ちゃん、坊城、松方、僕の五人が出発した。天気は非常にいい。賽の河原にくると周囲の山々が、はっきりと見えた。この上もなく美わしく輝くさまざま....
五色温泉スキー日記」より 著者:板倉勝宣
に足をのばすと思えば想像がつく。真に安全だが楽じゃなさそうだ。これから少し行くと賽の河原に出る。岩の上をスキーで歩かされた。やがて尾根に出た。猛烈な風だ。寒いの....
陽炎座」より 著者:泉鏡花
命、へい、何にいたせ、それは御心配な事で。お怪我がなければ可うございます。」 「賽の河原は礫原、石があるから躓いて怪我をする事もあろうかね。」と陰気に差配。 「....
木曽御嶽の両面」より 著者:吉江喬松
者はあるとは聞いたが、その他には通い手のない途だ。剣が峰を左手に仰いで池の岸から賽の河原という所を通る。一面の石原、大小千個ともなき焼石の原である。それでも幾年....