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「贅沢三昧〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

贅沢三昧の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
小さいアルバム」より 著者:太宰治
ませんね。私は今だってなかなかの馬鹿ですが、そのころは馬鹿より悪い。妖怪でした。贅沢三昧《ぜいたくざんまい》の生活をしていながら、生きているのがいやになって、自....
明暗」より 著者:夏目漱石
でぎりぎり決着の生活をして来たんだ。まるで余裕というものを知らず生きて来た僕が、贅沢三昧《ぜいたくざんまい》わがまま三昧に育った人とどう違うと君は思う」 津田....
かんかん虫」より 著者:有島武郎
にゃ其の人間って獣にしみじみ愛想が尽きたと云うんだ。人間って奴は何んの事は無え、贅沢三昧をして生れて来やがって、不足の云い様は無い筈なのに、物好きにも事を欠いて....
反宗教運動とは?」より 著者:宮本百合子
。どういうことを云っているかと聞いてみると、「金持が妾をおいたり、別荘をもったり贅沢三昧をしているのは、魂の安住と云うことを知らぬ哀れなことだ。それを皆さんが羨....
労働者農民の国家とブルジョア地主の国家」より 著者:宮本百合子
ロシアの勤労大衆を「黒い連中」と呼んで搾っていた皇帝や大ブルジョア・大地主等が、贅沢三昧をつくして建てた離宮、別荘などが、今日ではソヴェト同盟の勤労大衆のために....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
に、着物を着せてもらえば、いい気になって、水が飲みたいとか、梅干が食いたいとか、贅沢三昧《ぜいたくざんまい》を言い出す恥知らず、図々しさが、我慢にも癪《しゃく》....
生死卍巴」より 著者:国枝史郎
っていよう。刑部屋敷の主人といえば、そういう品物を売買する奴だ……松倉屋の女房は贅沢三昧で、むやみと金を使うという。……うむ、解った! それに違いない!) 碩....
神楽坂」より 著者:矢田津世子
けている。――爺さんは亡くなった内儀さんが不憫でしようがない。それにひきかえ、「贅沢三昧」のお初が妙に忌々しかった。 爺さんが袋町へ無沙汰がちになっているのは....
黄八丈の小袖」より 著者:岡本綺堂
古女房であったが、若い時からの華美好で、その時代の商人の女房には似合わしからない贅沢三昧に白子屋の身代を殆ど傾け尽して了った。荷主には借金が嵩んで、どこの山から....