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「贈答〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

贈答の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
政談月の鏡」より 著者:三遊亭円朝
が有ります、其の娘と手習朋輩で前々《まえ/\》懇意に致した事が有りますが、手紙の贈答《やりとり》を致すと云う事を聴いて居ましたが夫《それ》へは多分参りますまいと....
茶の本」より 著者:岡倉覚三
ング)初めは一般の人の消費を許さなかった。「歓待|饗応用の王室御用品、王侯貴族の贈答用品」として用いられた。しかしこういう不利な立場にあるにもかかわらず、喫茶は....
パンドラの匣」より 著者:太宰治
うのだ。ここが、少し僕の古いところかも知れないね。君のように、てれずに、あっさり贈答できるように修行しよう。僕は君からまた一つものを教えられたような気がした。君....
黒髪」より 著者:近松秋江
で、女に京都駅まで見送られて東京に戻って来た。それから一年ばかり、手紙だけは始終贈答していながら、顔を見なかったのである。 四 その女が、自分のほか....
連環記」より 著者:幸田露伴
ず、又果して恋物語などが有ったのか否かも不明であるが、為基と右衛門との間に、歌の贈答が少くなかったことは、顕証が存している。ただし其恋があったとしても、双方とも....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
、憎い(嫌い)ということと、恋うということが調和を破っていないがためである。この贈答歌はどういう形式でなされたものか不明であるが、恋愛贈答歌には縦い切実なもので....
死刑囚最後の日」より 著者:豊島与志雄
。徒刑囚らもそれに答えた。ほんものの徒刑囚と見習いの徒刑囚とのあいだのその喜悦の贈答は、恐るべき事柄だった。獄吏らとふるえている見物人らとで代表されてる社会がい....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
十五夜に「月餅」と称する菓子を拵え、これを月前に供えるとともに、親しい間に盛んに贈答が行われるという話を聞き、何となく彼我風俗の相似するのを感じて、我々はこの新....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
一週間の短い間を見ても、商いには繁閑のあるものである。私の店は土曜、日曜、祭日は贈答品や遠足のため特に忙しい。ところがその日曜、祭日に、学校、会社、官庁から、催....
歌の円寂する時」より 著者:折口信夫
発生的に、性欲恋愛の気分を離れることが出来ない。奈良朝になっても、そうした意味の贈答を主として居た為、兄妹・姉妹・姑姪の相聞往来にも、恋愛気分の豊かなものを含め....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
いて、三十銭以上の双六などがよく売れたものだと思うが、今日と違って、歳暮や年玉の贈答品に歌留多や双六のたぐいが多く行なわれたので、その方面の需要が多かったのであ....
空罎」より 著者:服部之総
だ成人しないのです……」 とても通商条約どころではなさそうに思われた。物品の贈答さえ一朝一夕の手続ではなかった。 ある日、露艦の水兵がウオトカの空罎を日本....
古事記」より 著者:太安万侶
またの名は御井《みい》の神とも申します。 ヤチホコの神の歌物語 ――長い歌の贈答を中心とした物語で、もと歌曲として歌い傳えられたもの。―― このヤチホ....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
万葉集」には「遊行女婦」と書いてある。大宰帥大伴旅人や、越中守大伴家持などと歌の贈答をしたという、名誉の遊行女婦がすでに奈良朝にあった。遊女と云うはけだしその略....
俳句の作りよう」より 著者:高浜虚子
は地震る国よお年玉 西洋ではクリスマスの贈物が盛んであるが日本は新年にお年玉の贈答が行われる。これは日本の風俗の一つだというに過ぎないのでありますが、その日本....