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贈遺
「贈遺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
贈遺の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
しかばね》もしくはその一部を提《たずさ》え諸方を巡遊すれば衆集まり来りてこれを見
贈遺多く数日にして富足るとある。これに似た一事を挙げんにアフリカの仏領コンゴー国....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
が出来た。 三百両は建築の費を弁ずるには余ある金であった。しかし目見に伴う飲※
贈遺一切の費は莫大であったので、五百は終に豊芥子に託して、主なる首飾類を売ってこ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
富人だった。その遺言状に、騎馬競馬から車用馬まで飼馬残らずわが死後決して売却また
贈遺すべからず、必ずことごとく撲殺すべしとあった由。大正六年の英国華族にすらこん....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
の葡萄が霰《あられ》に損ぜずと信ぜらる。復活祭の節、キリスト教徒が鶏卵を食い相|
贈遺《ぞうい》するに付いて、諸他の習俗、歌唄、諺話、欧州に多いが、要するに天の卵....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
でなく、延徳元年実隆が権大納言になった時には、政弘から昇進の祝として太刀用脚等の
贈遺があり、実隆の方でもまた政弘の所望に応じて『新古今和歌集』を書写して遣わした....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
続く。)
「夫れ学術の
崇高なる威力は
全世界に秘せらる。
然れども思量せざる者
贈遺の如くに得べし。
労苦することを須ゐず。」
ファウスト
なんの無意味....
「不苦心談」より 著者:森鴎外
間に出ている。次いで第二部のが出来て、これも多少世間に出ている。就中私の手許から
贈遺した本には、正誤表の出来た後、それを添えなかったことはない。書肆富山房も誠意....