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「贓〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

贓の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
雷峯塔物語」より 著者:田中貢太郎
から府庁に曳かれて往った。 「その方の衣服と扇子は、それで判っておるが、その余の物は、どこへ隠してある、早く言え、言わなければ、拷問にかけるぞ」 許宣は周将....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
へ送って鞠問したが、彼は我来也でないと言い張るのである。なにぶんにも証拠とすべき品がないので、容易に判決をくだすことが出来なかった。そのあいだに、彼は獄卒にさ....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
包孝粛は宋時代の明判官で、わが国の大岡越前守ともいうべき人である)。 鬼の品 陝西のある村に老女が住んでいた。そこへ道士のような人が来て、毎日かならず....
空想日録」より 著者:寺田寅彦
どはほとんど大剽窃家である。 哲学者科学者皆そうである。アリストテレースなどは品の蔵を建てた男である。仕事が大きいほど罪も深い。 ダーウィンが彼の進化論を....
黒百合」より 著者:泉鏡花
獄谷の響、神通の流の音は、ひとしきりひとしきり脈を打って鳴り轟いて、堆いばかりの品は一個々々心あって物を語らんとするがごとく、響に触れ、燈に映って不残動くよう....
蛇性の婬 」より 著者:田中貢太郎
から府庁に曳かれて往った。 「その方の衣服と扇子は、それで判っておるが、その余の物は、どこへ隠してある、早く云え、云わなければ、拷問にかけるぞ」 許宣は周将....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ぜられた。下水道はまさしく、秘密な盗賊仲間の同類だった。音を立てないその鉄格子は品《ぞうひん》受け取り人だった。 テナルディエは扉《とびら》を少し開き、ジャ....
阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
ろがその晩挙人老爺はなかなか睡れなかった。彼は少尉殿と仲たがいをした。挙人老爺は品の追徴が何よりも肝腎だと言った、少尉殿はまず第一に見せしめをすべしと言った。....
生死卍巴」より 著者:国枝史郎
払子を揮って追い出したりした。 宝石や貴金属の鑑定には、名人だという噂があり、品などをも秘密に買って、秘密に売るという噂もあった。で、大家の若旦那とか、ない....
大捕物仙人壺」より 著者:国枝史郎
反面、賊でもあった。で盗み蓄めた品物が、小屋に隠されてあったのである。 つまり物を焼き払い、証拠を湮滅させようため、わざと小屋へ火を掛けたのであった。 そ....
銀三十枚」より 著者:国枝史郎
かれることが、どうにも不愉快でならなかった。と云って保存して置いたなら、いわゆる物隠匿として、露見した場合には必然的に、刑事問題を惹き起こすだろう。 「おい、....
新生の門」より 著者:林芙美子
は、窃盗十五人、詐欺一人、殺人六人、嬰児殺し三人、堕胎《だたい》一人、放火九人、物《ぞうぶつ》収受一人、文書偽造一人。 七十歳未満では、窃盗四人、殺人一人、嬰....
式部小路」より 著者:泉鏡花
の袷は五両にゃおつけなさりやしまいよ。」 「へい、じゃ嬢的も旦かぶれで、いくらか物の価が分るんで?」 さては、と女房心づいて、 「まあ、お前さん、おかしなこ....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
ますまい。 民が皆|傷り害い、皆|痛み悩んでいましたら、 恐れながら帝位の尊厳も物になってしまいましょう。 兵部卿 まあ、此頃の乱世の騒はどうでござり....
放免考」より 著者:喜田貞吉
事に従はしめ、或は流人を護送せしむ。此輩は賀茂祭に、美服を着けて之に従ふとあり。物を染めて用ひるものなりといふ。 とあるもの、まず以て一と通りは動くまじき解で....