贓物[語句情報] »
贓物
「贓物〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
贓物の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「雷峯塔物語」より 著者:田中貢太郎
から府庁に曳かれて往った。 「その方の衣服と扇子は、それで判っておるが、その余の
贓物は、どこへ隠してある、早く言え、言わなければ、拷問にかけるぞ」 許宣は周将....
「蛇性の婬 」より 著者:田中貢太郎
から府庁に曳かれて往った。 「その方の衣服と扇子は、それで判っておるが、その余の
贓物は、どこへ隠してある、早く云え、云わなければ、拷問にかけるぞ」 許宣は周将....
「女大学評論」より 著者:福沢諭吉
セラレタルトキ 四 配偶者カ偽造、賄賂、猥褻、窃盗、強盗、詐欺取財、受寄物費消、
贓物《ぞうぶつ》ニ関スル罪若クハ刑法第百七十五条第二百六十条ニ掲ケタル罪ニ因リテ....
「大捕物仙人壺」より 著者:国枝史郎
反面、賊でもあった。で盗み蓄めた品物が、小屋に隠されてあったのである。 つまり
贓物を焼き払い、証拠を湮滅させようため、わざと小屋へ火を掛けたのであった。 そ....
「銀三十枚」より 著者:国枝史郎
かれることが、どうにも不愉快でならなかった。と云って保存して置いたなら、いわゆる
贓物隠匿として、露見した場合には必然的に、刑事問題を惹き起こすだろう。 「おい、....
「新生の門」より 著者:林芙美子
は、窃盗十五人、詐欺一人、殺人六人、嬰児殺し三人、堕胎《だたい》一人、放火九人、
贓物《ぞうぶつ》収受一人、文書偽造一人。 七十歳未満では、窃盗四人、殺人一人、嬰....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
の袷は五両にゃおつけなさりやしまいよ。」 「へい、じゃ嬢的も旦かぶれで、いくらか
贓物の価が分るんで?」 さては、と女房心づいて、 「まあ、お前さん、おかしなこ....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
ますまい。
民が皆|傷り害い、皆|痛み悩んでいましたら、
恐れながら帝位の尊厳も
贓物になってしまいましょう。
兵部卿
まあ、此頃の乱世の騒はどうでござり....
「放免考」より 著者:喜田貞吉
事に従はしめ、或は流人を護送せしむ。此輩は賀茂祭に、美服を着けて之に従ふとあり。
贓物を染めて用ひるものなりといふ。 とあるもの、まず以て一と通りは動くまじき解で....