赤光[語句情報] »
赤光
「赤光〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
赤光の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
た。その内にだんだん内陣《ないじん》の中には、榾火《ほたび》の明《あか》りに似た
赤光《しゃっこう》が、どこからとも知れず流れ出した。オルガンティノは喘《あえ》ぎ....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
窓から外を見ると、黒い波の重《かさ》なった向うに、月だか太陽だか判然しない、妙に
赤光《あかびかり》のする球《たま》があった。乗合いの連中はどうした訳か、皆影の中....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
れない(『宇宙の成立』一六七頁参照)。リッターもまたこの中間期の長さが白光星から
赤光星への過渡期に比べて比較にならぬほど短かったと考えている。――ベテルギュース....
「恭三の父」より 著者:加能作次郎
り向けて恭三の顔をじろりと眺めた。充血した眼は大方ふさぎかゝって居た。てか/\と
赤光に光った額には大きな皺が三四筋刻んだ様に深くなって居るのが恭三の眼にとまった....
「連句雑俎」より 著者:寺田寅彦
みても実に立派な一連をなしているように思われる。この特徴はすでに同じ作者の昔の「
赤光《しゃっこう》」集中の一首一首の歌にも見られるだれにも気のつく特徴と密接に連....
「俳諧の本質的概論」より 著者:寺田寅彦
あらわであり過ぎるような気がするのをいかんともすることができない。斎藤茂吉氏の「
赤光」の歌がわれわれを喜ばせたのはその歌の潜在的暗示に富むためであった。 潜在....
「○○獣」より 著者:海野十三
なく、二つの大怪球は煙のように消えてしまった。と同時に、照空灯のように燿いていた
赤光も、どこかに見えなくなった。ただあとには、さらに高い怪音が、ビビビーン、ビビ....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
雑音を衝いて破裂する奇声、濁声。 4・PM。 じっとしていても汗ばむ太陽の
赤光だ。 満場に横溢する力づよいざわめき。 切符の番号と見較べて席をさがす人....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
。それからペンをとり上げると、もう一度新らしい小説を書きはじめた。 五
赤光 日の光は僕を苦しめ出した。僕は実際※鼠のように窓の前へカアテンをおろし、....
「土地に還る」より 著者:豊島与志雄
取り巻きました。そしてその中に、自分の火傷の跡、ひきつった皮膚や、ちぢれた耳や、
赤光りの禿げや、殊にあかんべえの大きな眼が、まざまざと浮き上ってきました。それは....
「見えざる人」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
前と変りがなかった。ただ前よりは暗くなっていた。しかしまだそこここに日没の最後の
赤光がさし込んでいた。そして首無人形が二つ三つ、あれやこれやの目的で彼等の位置か....
「話の種」より 著者:寺田寅彦
双眼鏡か何かで見て肉眼で見たのと比較し、もし肉眼で見る方がよく見えればその灯色は
赤光で、そうでなければ青か白だという。 屍体とX光線 生きている人....
「地上」より 著者:島田清次郎
、書棚、火鉢、壁際に小さい西洋風の木の寝台、窓の真紅なカーテンに照りかえす電燈の
赤光を浴びて、背の低い、額の広い、眼球が見えないくらい窪んだ眼、やせた頬、――の....
「歌の円寂する時」より 著者:折口信夫
た新生命は、其知識を愛する――と言うより、知識化しようと冀う――性癖からして、『
赤光』時代には概念となり、谷崎潤一郎の前型と現れた。 正岡子規に戻って見る。この....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
、飛んでる、飛んでる。」 岩壁の縁が、縁から、はがれて、飛ぶ、飛ぶ、 白光、
赤光、 紫金光。 閃々光だ。 「あ、啼いてるようだな。」 飛沫、飛沫、 「....