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赤十字
「赤十字〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
赤十字の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
リスト教婦人同盟の運動は、その当時|野火《のび》のような勢いで全国に広がり始めた
赤十字社の勢力にもおさおさ劣らない程の盛況を呈した。知事令夫人も、名だたる素封家....
「外科室」より 著者:泉鏡花
こと、おそらく渠のごときはまれなるべし。助手三人と、立ち会いの医博士一人と、別に
赤十字の看護婦五名あり。看護婦その者にして、胸に勲章帯びたるも見受けたるが、ある....
「勲章を貰う話」より 著者:菊池寛
は、ポーランド王スタニスワフの古王宮たるヴィヌラフ宮殿の上に、一|旒《りゅう》の
赤十字旗が、初夏の風に翻《ひるがえ》っているばかりであった。 イワノウィッチは....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
災厄を受け、 公共施設では外務省、海軍省、運輸省、大審院、控訴院、特許局、日本
赤十字社の一部ないし大部の焼失をみたほか、 帝国ホテル、元情報局、海上ビル、郵....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
もしれない。 帰り路に虎渓橋の上でカーキ色の軍服を着た廃兵に逢った。その袖には
赤十字の徽章をつけていた。宿に帰って主人から借りた修善寺案内記を読み、午後には東....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
、たしかにイギリスにちがいないが、自分は何用あってこんなところへ来たのであろう)
赤十字のマークをつけた病院の自動車が三台、町の方からやってきて、彼の傍を通り過ぎ....
「政談十二社」より 著者:泉鏡花
ときは沢山あるまい。 婆さんは額の皺を手で擦り、 「はや実にお情深い、もっとも
赤十字とやらのお顔利と申すこと、丸顔で、小造に、肥っておいで遊ばす、血の気の多い....
「小春」より 著者:国木田独歩
かにしても彼の嗜好に反する学術を忍んで学ぶほどの弾力を有していない。彼は二年間に
赤十字社に三度入院した。医師に勧められて三度|湯治に行った。そしてこの間彼の精神....
「「太平洋漏水孔」漂流記」より 著者:小栗虫太郎
何もない南海の夜。仰げば、右に左に弧をえがく上檣帆のあいだに、うつくしい南の眼、
赤十字星のまたたき。折竹も、珊瑚礁生物の採集というよりも、むしろこうした雰囲気に....
「瘠我慢の説」より 著者:木村芥舟
たるなど、余は感泣措くこと能わず、涕涙しばしば被を沾したり。また先生の教に従いて
赤十字社病院に入たる後も、先生|来問ありて識るところの医官に談じ特に予が事を託せ....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
う奴がありますかい、しかも華族だってな、山河内……伯爵だ。 もっともその奥様は
赤十字だの、教育会、慈善事業、音楽会などいうものに取合って、運動をするのに辻車で....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
いうのはなかった。それと反対に、眼病の方はますます悪くなるので、またもや休場して
赤十字病院に入院し、さらに大学病院にも入院して、すこしく軽快にむかったというので....
「秋の修善寺」より 著者:岡本綺堂
も知れない。 帰り路に虎渓橋の上でカーキ色の軍服を着た廃兵に逢った。その袖には
赤十字の徽章をつけていた。宿に帰って主人から借りた修善寺案内記を読み、午後には東....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
るとの申し出でであった。かくして四回の日曜に集まりたる総額は二百円に達し、これを
赤十字社へ寄付したとの話を聞いた。かの国は金の安い国であるけれども、一体に公共慈....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
ついに乱闘を見るに至り、牛馬犬猫相戦い双方多数の負傷者を出すに至れり、そのために
赤十字社は特志看護婦一大隊を市会議事堂に派遣したり。また、労働団体のこれを聞くや....