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「赤十字社〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

赤十字社の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
リスト教婦人同盟の運動は、その当時|野火《のび》のような勢いで全国に広がり始めた赤十字社の勢力にもおさおさ劣らない程の盛況を呈した。知事令夫人も、名だたる素封家....
旧主人」より 著者:島崎藤村
、どうだ二人で出逢《であい》をしているところを乃公に見せてはくれまいか。きょうは赤十字社の北佐久総会というのがあるから、乃公は其処へ出掛る振《ふり》をして、お隣....
芽生」より 著者:島崎藤村
人は小児科専門ですから」 こう主人は気の毒がって言ってくれた。 丁度戸山には赤十字社の仮病院が設けてある時であった。皆川医学士が、臨時の手伝いとして通ってい....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
災厄を受け、 公共施設では外務省、海軍省、運輸省、大審院、控訴院、特許局、日本赤十字社の一部ないし大部の焼失をみたほか、 帝国ホテル、元情報局、海上ビル、郵....
小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
う」と言いつつ子爵夫人は件の瓶をテーブルの上に置きぬ。 おりから婢の来たりて、赤十字社のお方の奥様に御面会なされたしというに、子爵夫人は会釈して場をはずしぬ。....
めでたき風景」より 著者:小出楢重
階級、人相へ直に当てはめることが困難である。もちろん、日本では山高は正月と葬式と赤十字社総会において、人は押入れから取りだすけれども、いかにもそれが葬式臭く、総....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
横になったまま、半ば意識を失って、死生の間を彷徨する日が十日もつづいた。幸いと、赤十字社の難波博士が主侯の診察に来られる定日《じょうび》だったので、あたしは肋膜....
小春」より 著者:国木田独歩
かにしても彼の嗜好に反する学術を忍んで学ぶほどの弾力を有していない。彼は二年間に赤十字社に三度入院した。医師に勧められて三度|湯治に行った。そしてこの間彼の精神....
帰京記」より 著者:豊島与志雄
かと、とにかく、駅近くの自動車屋にいって交渉してみた。そして好運をつかんだ。万国赤十字社の用件で日本に来たベルギー婦人があって、京都から北陸をまわってるうち東京....
魔都」より 著者:久生十蘭
を持つ兇暴な一団なので、当然死傷者もある見込で、日比谷公園の桜田門寄りの暗闇には赤十字社の病院自動車を六、七台待機させ、大手町側の横通りには防弾衣をつけた警官を....
瘠我慢の説」より 著者:木村芥舟
たるなど、余は感泣措くこと能わず、涕涙しばしば被を沾したり。また先生の教に従いて赤十字社病院に入たる後も、先生|来問ありて識るところの医官に談じ特に予が事を託せ....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
るとの申し出でであった。かくして四回の日曜に集まりたる総額は二百円に達し、これを赤十字社へ寄付したとの話を聞いた。かの国は金の安い国であるけれども、一体に公共慈....
空中征服」より 著者:賀川豊彦
ついに乱闘を見るに至り、牛馬犬猫相戦い双方多数の負傷者を出すに至れり、そのために赤十字社は特志看護婦一大隊を市会議事堂に派遣したり。また、労働団体のこれを聞くや....
福沢諭吉」より 著者:高山毅
軍人・政治家の村田蔵六(のちの大村益次郎)、医療の制度をあらためた長与専斎、日本赤十字社をつくった佐野常民など、のちに幕末から明治にかけてかつやくした人たちがで....