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「赤坂城〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

赤坂城の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
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赤坂城の謀略」より 著者:国枝史郎
いにもその翌々日、風雨はげしく荒れた。 (時こそ来たれり) と正成は思い、この赤坂城にそれ以前から、お籠りあそばされた護良親王様を、まず第一に落し参らせ、つづ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
れかの図案であろう。 が。それはそれとし、この菊水紋の旗を、尊良親王に付して、赤坂城へ下賜された叡慮のうちには図案以上な、機略の妙がうかがわれる。 「宮のうち....
私本太平記」より 著者:吉川英治
“幻の軍”を指揮している形跡がある。のみならず、はやくも奥金剛の山中には、第二の赤坂城の築塁にもかからせて、 主上奪回 の目的と、宮方再起の日とを、かたく期....
私本太平記」より 著者:吉川英治
を愉しんで、やがて後ろの峰の一ツを振り仰いだ。 赤茶けた山火事の禿げあとに、上赤坂城の残骸が、峰から沢へかけて望まれる。 「ああ、やっぱり陥ちたのか」 大蔵....
私本太平記」より 著者:吉川英治
、 武蔵ノ国の住人、人見四郎|恩阿、生年七十三歳 正慶二年(北朝年号)二月二日、赤坂城へ向つて、武恩に報ぜんがため、討死|仕つり畢んぬ という遺書があった。そ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
し、職人|気質にそつはなく、誰あやしむ者もなかった。 ほどなく南河内へかかる。赤坂城がすぐ目に入った。 南河内もここらまで入るとまったく山里の感で、世が戦国....
私本太平記」より 著者:吉川英治
に龍泉の正季は、来るべき日が来たものと近郷の同族間をかけまわり、自邸の家人もみな赤坂城に移して、 「このたびこそは、一期の大戦となるだろう。未練をあとにのこして....
随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
。 正成夫人、久子の生家の址を見て通る。この日、奥の金剛山は、雲煙につつまれ、赤坂城の址には、蜜柑畑のみどりが濃い。正成の屋敷址は、いまの千早赤坂小学校だ。山....