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「赤木〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

赤木の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
葬儀記」より 著者:芥川竜之介
葬儀の始まる時間が近くなってきた。「そろそろ受付へ行こうじゃないか」――気の早い赤木君が、新聞をほうり出しながら、「行《い》」の所へ独特のアクセントをつけて言う....
俊寛」より 著者:芥川竜之介
廚子や机はこの島の土人が、不束《ふつつか》ながらも御拵《おこしら》え申した、琉球赤木《りゅうきゅうあかぎ》とかの細工《さいく》だそうです。その廚子の上には経文《....
樗牛の事」より 著者:芥川竜之介
であって見れば、もちろんどうするというわけにもいかない。ところが卒業後まもなく、赤木桁平《あかぎこうへい》君といっしょに飯を食ったら、君が突然自分をつかまえて樗....
十二支考」より 著者:南方熊楠
祭りの日一山に生えた樹木を算うるになるべく木の多きよう一品ごとに異名を重ね唱え「赤木にサルタに猴滑り」(いずれもヒメシャラ)「抹香《まっこう》、コウノキ、コウサ....
田端日記」より 著者:芥川竜之介
を食って、水風呂へはいって、漫然と四角な字ばかり並んだ古本をあけて読んでいると、赤木桁平が、帷子の上に縞絽の羽織か何かひっかけてやって来た。 赤木は昔から李太....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
はいないだろう。特に『それから』や『門』以後の、エゴイズムとの取り組みは歿後当時赤木桁平(今の右翼的代議士・池崎忠孝氏)が解説した通りだろう。だがそれを裏づける....
灯明之巻」より 著者:泉鏡花
絡って、脛を赤色の巻きゲエトル。赤革の靴を穿き、あまつさえ、リボンでも飾った状に赤木綿の蔽を掛け、赤い切で、みしと包んだヘルメット帽を目深に被った。…… 頤骨....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
が如く、さしもの難病がことごとく御平癒になりました」 「ははあ」 「久米の南条の赤木忠春様は、二十二歳の時に両眼の明を失いましたけれど、宗忠様の御陽光を受けてそ....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
取秀真《かとりほずま》氏、蕨真一郎氏、長塚節氏、岡|麓《ふもと》氏等である。また赤木|格堂《かくどう》氏と五百木良三氏とは俳句の外この和歌仲間へも這入った。また....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
まり許嫁《いいなずけ》の息子とその母親が、顔を気にして見舞いに来るので、ある日、赤木綿の着物に、赤木綿の手拭で鉢まきをし熱にうかされたふりをして、紅提灯をさげて....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
いる。「若い人」(映画)の女主人公をやって好評であった市川春代が春香にとび入り、赤木蘭子を対手の男にしてトムさんレヴューばりです。まだ見ない。近いうちに行きたい....
肝臓先生」より 著者:坂口安吾
多吉 ┃ ┃ 九│ 〃 │落合芳太郎┃ ┃ 二六│ 〃 │赤木りと ┃ ┃ 四│ 〃 │炭山八五郎┃ ┃ 一二│ 〃 ....
花ふぶき」より 著者:豊島与志雄
千代は少し白痴なのだ。高熱で病臥している折に、空襲で家を焼かれ、赤木の家に引き取られて、あぶなく脳膜炎になりかかった、そのためだと赤木は言うが、....
カストリ社事件」より 著者:坂口安吾
、察しやがれ」 と、ブツブツ云って這入ってきたのは、社長の先生の友達で、文士の赤木三平という男であった。 「やア、赤木か。近う、まいれ。今日は、景気よく、原稿....
飯田蛇笏」より 著者:芥川竜之介
或木曜日の晩、漱石先生の処へ遊びに行っていたら、何かの拍子に赤木桁平が頻に蛇笏を褒めはじめた。当時の僕は十七字などを並べたことのない人間だっ....