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「赤葡萄酒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

赤葡萄酒の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
彼 第二」より 著者:芥川竜之介
よりもあの爺《じい》さんを見ろよ。」 「あの爺さん」は僕等の隣《となり》に両手に赤葡萄酒《あかぶどうしゅ》の杯《さかずき》を暖め、バンドの調子に合せては絶えず頭....
光と風と夢」より 著者:中島敦
ら法螺貝《ブウ》が響く。昼食――冷肉・木犀果《アヴォガドオ・ペア》・ビスケット・赤葡萄酒《あかぶどうしゅ》。 食後、詩を纏《まと》めようとしたが、巧《うま》く....
赤い貨車」より 著者:宮本百合子
利きそうもないが、お前も知っているサーシュカね、あれのように、またたく間に三本も赤葡萄酒のびんをひろくもないユーブカの間へちょろまかすような芸当のないのもたしか....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
い噂は二、三あるが、言う価値もなく、聞く価値もないことだ。では、ジョヴァンニ君。赤葡萄酒の盃をほしたまえ」 二 ジョヴァンニは飲んだ酒にやや熱く....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
陣営で ある西班牙兵士の唄える――。 南方へレス産の黄|葡萄酒、 北方リオハ産の赤葡萄酒。 この赤とこの黄と。 われらが祖国いすぱにあの国旗! ――なんかと、....
小公女」より 著者:菊池寛
もつけずにおいたの。中には肉饅頭だの、ジャム菓子だの、甘パンだの、オレンジだの、赤葡萄酒だの、無花果だの、チョコレエトだのが入ってるのよ。私ちょっと取りに行って....
二都物語」より 著者:佐々木直次郎
っとこの場にはふさわしく見える陰暗がこの場面に次第に募って来た。 その葡萄酒は赤葡萄酒であって、それがこぼれたパリーの場末のサン・タントワヌ★の狭い街路の地面....
ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
「なアに、こいつは今朝《けさ》から赤大根《ベットラヴ》の喰いづめで、それにそれ、赤葡萄酒《シャトオ・ヌウフ》の生《き》一本を二|升《ヒドン》ばかりやったのでこん....
ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
このあたりは、「オオル・リイニュ」とか、「タン・ド・クウヴ」などという名高い赤葡萄酒を産出するブウルゴオニュ州の西南の谷間で、ヴェニス提灯《ちょうちん》ほど....
食道楽」より 著者:村井弦斎
ジリといためて一旦《いったん》鰻を揚《あげ》て、その汁でメリケン粉一杯をいためて赤葡萄酒《あかぶどうしゅ》を好《い》い加減《かげん》に注《つい》でその中へ今のい....
食べたり君よ」より 著者:古川緑波
と、すぐ風呂へ入り、みんな裸になって――岡田嘉子を除く――ヘット焼の鍋を囲んだ。赤葡萄酒を抜いて、血のしたたるような肉を食い、葡萄酒を飲んだ。 その時である。....
食道楽」より 著者:村井弦斎
《たまねぎ》とセージとルリーとタイムを入れて西洋酢を五|勺《しゃく》セリー酒五勺赤葡萄酒一合を加えてその中へ猪《しし》の上肉三斤を漬けて一夜置きます。翌日《あく....