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赤血
「赤血〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
赤血の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
始まって変になり、医師にかかった。医師がしらべてみると白血球が十分の一位に減り、
赤血球は三分の二に減じていた。そのうちに毛髪がぬけ始め、背中にあったちょっとした....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
持になっているのだ。
吾々の全身三十兆の細胞は、かようにして、流れまわっている
赤血球、白血球から、固い骨や、毛髪の尖端に到るまでも、吾々が感じている意識の内容....
「赤とんぼ」より 著者:新美南吉
。あんなかあいらしい赤とんぼが、そんな酷《むご》い事をするなんて、蜘蛛《くも》の
赤血だなんて――みんな嘘《うそ》だよ。」 赤とんぼは、真実《ほんとう》にうれし....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
何かの試験で腕が膨れて痛くて動かせないと云っていたのは、このことでした。)赤沈(
赤血球の沈澱《ちんでん》によって見る)は三〇。タイピストや事ム員の女のひとの夜の....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
人知れぬある秘密な使途にあてんために、警察は子供を奪い去ってしまった。人々は王の
赤血の沐浴《もくよく》について恐ろしい推測を戦慄しながらささやきかわした。バルビ....
「わが精神の周囲」より 著者:坂口安吾
。ここをやると眠くなる、と、頭のテッペンや頸筋へも温灸をやった。 「これをやると
赤血球白血球一万ふえる。何よりホルモンが貴重な薬を通じて移るから、これをやると、....
「紅色ダイヤ」より 著者:小酒井不木
の構造を尋ねてみなさい、その場で巧みな図を描いて説明してくれます。また試みに象の
赤血球の大きさは? と聞いてみなさい。言下に九・四ミクロンと答えます。俊夫君の作....
「髭の謎」より 著者:小酒井不木
人間の血だと分かればよい」 血痕が人間の血であるか否かを検べるには、血痕の中の
赤血球の形を検べても分かりますが、それよりも確かな方法は、血痕を食塩水にとかして....
「肌色の月」より 著者:久生十蘭
「家族的黄疸とでもいうのか、一家の中でつぎつぎに黄疸にかかる特異な体質がある。
赤血球の構成が病的で、すぐ壊れるようになっているので黄疸にかかりやすいのだが、こ....
「神経」より 著者:織田作之助
が、四五日たったある朝の新聞を見ると、ズルチンや紫蘇糖は劇薬がはいっているので、
赤血球を破壊し、脳に悪影響がある、闇市場で売っている甘い物には注意せよという大阪....
「新案探偵法」より 著者:小酒井不木
な研究題目を選ぶかを例をもって説明しますならば、彼は嘗て、人間の身体を流れて居る
赤血球の目方をはかることを企てました。しかも、一立方ミリメートルの中に約五百万も....
「エキゾチックな港街」より 著者:小野佐世男
々大空にそびえ、あちらの岡、こちらの山肌とまるでグリーンに白、赤い屋根、白血球と
赤血球が群り集ったような異国風景、星条旗がへんぽんとひるがえっている。地球上も時....
「長崎の鐘」より 著者:永井隆
骨髄は血球を製造する器官であるから、ここがやられると血球ができなくなり、白血球や
赤血球の減少が起こる。障害の程度がひどいと骨髄が変性してしまい、その結果、まだ未....