赤衣[語句情報] »
赤衣
「赤衣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
赤衣の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「オツベルと象」より 著者:宮沢賢治
なで出て来て助けてくれ。」 童子はすぐに手紙をもって、林の方へあるいて行った。
赤衣《せきい》の童子が、そうして山に着いたのは、ちょうどひるめしごろだった。この....
「失楽園殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
ィソン病患者の青銅鬼で、緑青色の単衣を纏い、これはやや悲痛な相貌であるが、左手の
赤衣を着た醜怪な結節癩は、その松果形をした瘡蓋が、殆んど鉱物化していて鋳金としか....
「幻影の盾」より 著者:夏目漱石
、巨人手を振って云う。われ今浄土ワルハラに帰る、幻影の盾を要せず。百年の後南方に
赤衣《せきい》の美人あるべし。その歌のこの盾の面《おもて》に触るるとき、汝の児孫....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
《もうけ》にならぬ、この緊羯羅は瞋面怒目赤黄色狗牙上に出で、舌を吐いて唇を舐め、
赤衣を着たという人相書で、これに反し制※迦《せいたか》は、笑面黄白色の身相、人意....
「日は輝けり」より 著者:宮本百合子
ったことさえあった。が、考えて見れば、「公明正大」とあんなに書いてよこした彼が、
赤衣を着、鎖につながれた姿を見ることは、また見せることは互に、何という辛いことか....