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「赤赤〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

赤赤の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
鵜飼」より 著者:横光利一
は世界の運動を鵜飼と同様だとは思わないが、急流を下り競いながら、獲物を捕る動作を赤赤と照す篝火の円光を眼にすると、その火の中を貫いてなお灼かれず、しなやかに揺れ....
罌粟の中」より 著者:横光利一
た。街には人通りは少なかったが、夜中の三時過ぎだというときに、ここではもう太陽が赤赤と照っていた。 ホテルの前まで来たとき、ヨハンは明日は最後の日だから朝の十....
旅愁」より 著者:横光利一
てしまうと、彼は前から気になっていた千鶴子の病いのことが重く頭に拡がり、窓の外で赤赤と群れている南天の実に日の射し込んだ艶も、高熱に病むものの閉じた瞼の静けさに....
レンブラントの国」より 著者:野上豊一郎
ちらも抜群の色彩家ではあるが、前者は暗褐色の主調を最後まで守り通しており、後者は赤赤とした鮮明な絵の具を吝みなくぬたくり附けて、途方もなく大きなカンヴァスの上に....
仙術修業」より 著者:田中貢太郎
はそれに眼をつけた。 背後の山に落ちかけた夕陽の光が、紅葉しかけた前山の一角を赤赤と染めていた。彼は水際におりるのを止めて藤葛を見つめていたが、どうもその藤葛....