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赤頭
「赤頭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
赤頭の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
ものとして、片端から焚き殺している光景を描きあらわしたもので、中央に居りまする、
赤頭巾に黒外套の老婆が、その頃の医師、兼祈祷師、兼|卜筮者であった巫女婆です。昔....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
二歳)卒都婆小町 ▼同十三年(六十四歳)石橋(前記) ▼同十四年(六十五歳)
赤頭道成寺、定家 この明治十四年の「定家」披露後は明治二十五年まで(翁六十五歳....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
る妖魅《ようみ》の集《つど》い―― 彼等は、拍子に合わせて、さんざんに踊ると、
赤頭《あかがしら》に猩々《しょうじょう》の面をかぶったのが、 「いかにおのおの方....
「照葉狂言」より 著者:泉鏡花
まに見よ、われ癒えなば、牡丹の作物蔽い囲む石橋の上に立ちて、丈六尺なるぞ、得意の
赤頭ふって見せむ。さらば牛若を思いすてて、わが良き児とやならむずらむ。 と病の....
「巷談師」より 著者:坂口安吾
の先祖で怖しい呪いをかける。末路を予言するのである。口の中でブツブツ言うのだが、
赤頭巾を食う狼よりも兇悪不逞で、人間の敵だ。腰のまがった妖婆とちがって、威勢のよ....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
、こう見ることによって、全てがあまりに事実と一致しているのです。快天王はまち子に
赤頭巾をかぶせると云われましたが、これはフランスに有名なシャルル・ペロオの童話、....
「文学のふるさと」より 著者:坂口安吾
シャルル・ペロオの童話に「
赤頭巾」という名高い話があります。既に御存じとは思いますが、荒筋を申上げますと、....
「気のいい火山弾」より 著者:宮沢賢治
ベゴ石は、にが笑いをしながら、なにげなく云いました。 「ありがとう。しかしその
赤頭巾《あかずきん》は、苔のかんむりでしょう。私のではありません。私の冠《かんむ....
「山の人生」より 著者:柳田国男
、多くの東北人にはそれが意外とも響かなかったのは、古来の悪路王や大竹丸の同類に、
赤頭太郎などと称して赤い大人が、たくさんにきたという話を信じていたからである。そ....