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赤鬼
「赤鬼〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
赤鬼の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ある宇宙塵の秘密」より 著者:海野十三
われても、何ごとも連想しなかった。 当時ドイツからシュミット会社のロケット機「
赤鬼号」が東京に着いて、研究所に安置されてあった。これは次の年の八月に、火星の近....
「電気風呂の怪死事件」より 著者:海野十三
た。泥沼に陥没しかかった旅人のように、無暗矢鱈に藻掻き廻るその裸形の男三人、時に
赤鬼があばれるように、時にまた海坊主がのたうち廻るような幻妖なポオズ――だが、そ....
「赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
感じがしなかった。あの事件の当時の新聞記事によると「赤耀館は、鯨の背にとびついた
赤鬼の生首そのものだ」とか「秋の赤い夕陽が沈むころ、赤耀館の壁体は血を吸いこんだ....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
襲撃! いよいよ帝都の上空に、米国空軍の姿が現れるのだ。 あの碧い眼玉をした
赤鬼たちが、吾等の愛すべき家族を覘って爆弾を投じ、焼夷弾で灼きひろげ、毒瓦斯で呼....
「春昼」より 著者:泉鏡花
子被り)と言うと聞く。 尤も一方は、そんな風に――よし、村のものの目からは青鬼
赤鬼でも――蝶の飛ぶのも帆艇の帆かと見ゆるばかり、海水浴に開けているが、右の方は....
「超人間X号」より 著者:海野十三
そうとはなさるまい。あれは黒い鬼《おに》のようなものだ」 「黒鬼《くろおに》か。
赤鬼や青鬼の話は聞いたことがあるが、黒鬼にお目にかかったのは、今がはじめてだ。し....
「鬼仏洞事件」より 著者:海野十三
た貴人が今や息を引取ろうとしていると、その周囲にきらびやかな僧衣に身を固めた青鬼
赤鬼およそ十四五匹が、臨終の貴人に対して合掌しているという群像だった。像はすべて....
「貝の穴に河童の居る事」より 著者:泉鏡花
する、山また山の僻村から招いた、山民一行の祭に参じた。桜、菖蒲、山の雉子の花踊。
赤鬼、青鬼、白鬼の、面も三尺に余るのが、斧鉞の曲舞する。浄め砂置いた広庭の壇場に....
「怨霊借用」より 著者:泉鏡花
も籠屋も手伝ったろう。張抜らしい真黒な大釜を、蓋なしに担いだ、牛頭、馬頭の青鬼、
赤鬼。青鬼が前へ、
赤鬼が後棒で、可恐しい面を被った。縫いぐるみに相違ないが、あた....
「大江山」より 著者:楠山正雄
はこの川をまたずんずん上っておいでになりますと、鉄の門があって、門の両脇に黒鬼と
赤鬼が番をしています。門の中にはるりの御殿があって、その庭には春と夏と秋と冬の景....
「十年後のラジオ界」より 著者:海野十三
土に於いては夙に発達している。地獄の絵を見ると、お閻魔さまの前に大きな鏡がある。
赤鬼青鬼にひったてられて亡者がこの鏡の前に立つと、亡者|生前の罪悪が一遍の映画と....
「昨日・今日・明日」より 著者:織田作之助
番兵が答えた。 「今、司令部から電話掛って来て、あわてて駈けつけて行きやがった。
赤鬼みたいに酔っぱらっとったが、出て行く時は青鬼みたいに青うなっとったぜ。どうや....
「春昼後刻」より 著者:泉鏡花
、十文字に小児を引背負って跣足で歩行いている、四十|恰好の、巌乗な、絵に描いた、
赤鬼と言った形のもののように、今こうやってお話をします内も考えられます。女中に聞....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ルギ・ギャルポを祭る坊さんが居るです。
この関羽の廟の中に面白い物がある。青鬼
赤鬼ら地獄の鬼の姿を沢山|拵えて関羽の手下のように飾ってある。その美術がてかてか....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
ンの幹事をしていましてな、丁稚、小僧、番頭、近頃死んで来る腰弁連中を糾合して青鬼
赤鬼の圧政に反対しているのです。まず地獄の沙汰も金次第と言われている金銭による差....