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赫々
「赫々〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
赫々の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「空中墳墓」より 著者:海野十三
んでいた。どれもこれも言い合わせたように、東へ向って舵をとっていた。太陽は中天に
赫々と輝いていた。 「天文台へ!」 わが搭乗機だけが機首を西南に向けて飛翔する....
「赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
不安な気持一杯で待ち尽しましたが、これも亦空しい期待に終りました。それから夕陽が
赫々と赤耀館の西側の壁体に照り映えるころを迎えましたが、窓から街道を見下していて....
「独本土上陸作戦」より 著者:海野十三
大発明兵器深海歩行器に搭乗する決死隊を、イギリス軍隊の中に求めましたが、何分にも
赫々たるドイツ軍の戦績とダンケルクの敗戦を想起し、一人の応募者もありませんので、....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
作者より読者へ うれしい皇軍の
赫々たる大戦果により、なんだかちかごろこの地球というものが急に狭くなって、鼻が悶....
「大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
が幕僚をひきつれてのっている。 司令は誰あろう、この前の第三次世界大戦の空戦に
赫々たる勲功をたてた大勇将として、人々の記憶にもはっきりのこっている、あの隻脚隻....
「みさごの鮨」より 著者:泉鏡花
治兵衛だから、人にものさ言う時は、頭も唇も横町へつん曲るだ。のぼせて、頭ばっかり
赫々と、するもんだで、小春さんのいい人で、色男がるくせに、頭髪さ、すべりと一分刈....
「鷭狩」より 著者:泉鏡花
、ぐったりとなって肱をもたせる。 「あなた、お寒くはございませんの。」 「今度は
赫々とほてるんだがね。――腰が抜けて立てません。」 「まあ……」 ....
「白金之絵図」より 著者:泉鏡花
この真昼間。」 「そこが縁起じゃ、禁厭とも言うのじゃよ、金烏玉兎と聞くは――この
赫々とした日輪の中には三脚の鴉が棲むと言うげな、日中の道を照す、老人が、暗い心の....
「世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
きがあり、その両手も力なく垂れ、突撃的なる暗黒と向う見ずに戦っているうちに、その
赫々たる両眼は何物も見えなくなったのである。 「ラザルス。お前はわしの命を奪った....
「キド効果」より 著者:海野十三
。 キド現象! それを発見した木戸博士の名声は、世界の学界を照す太陽の如く、
赫々としてうち昇った。さもあるべきことで、一年前には、興奮曲線を一人一人の人間の....
「妖怪学」より 著者:井上円了
札をはるなり。また、悪夢よけの法中に、「赫赫陽陽日出東方、断絶悪夢辟除不祥。」(
赫々陽々、日は東方より出ず。悪夢を断絶して、不祥を辟除す)と書きし札を、枕の近辺....
「妖怪報告」より 著者:井上円了
なり。 ○また、視感によりて夢を結ぶことあり。ある人、夢に極楽に遊び、四面光明|
赫々たるを見、驚きさむれば、炉中に薪の突然火を発するを見たり。また、ある人、夢に....
「活人形」より 著者:泉鏡花
んで引出し、押しつけぬ。形怪しき火取虫いと大きやかなるが、今ほど此室に翔り来て、
赫々たる洋燈の周囲を、飛び廻り、飛び狂い、火にあくがれていたりしが、ぱっと羽たた....
「西航日録」より 著者:井上円了
たりし菊池氏を知るやというをもってす。余は答えて、氏は当時わが文部大臣にて、威勢
赫々なりといいたれば、校長大いに驚きて曰く、余は菊池氏と同寮にして、ともに数学を....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
国が偉いのではない。国が広いためである。ナポレオンは決戦戦争の名手で数回の戦争に
赫々たる戦果を挙げ全欧州大陸を風靡したが、海を隔てたしかも僅か三十里のドーバー海....