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「赫き〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

赫きの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
初夏(一九二二年)」より 著者:宮本百合子
素朴な人間神の活動、意欲、生死と 厳しい地上社会のいきさつが、 人類を置く精神の赫きに照されて はっきり 我ことと 思われるではありませんか。 又、今日は哀愁の....
風立ちぬ」より 著者:堀辰雄
いような考えをとつおいつしていた私は、そのうち不意に頭を上げて、空がいつのまにか赫きを失った暗い雲にすっかり鎖《とざ》されているのを認めた。私はそれに気がつくと....
菜穂子」より 著者:堀辰雄
《い》い訣《わけ》がましい事を云うのを聞くと、菜穂子の眼からは今まであった異様な赫きがすうと消えた。彼女は急に暗く陰った眼を夫から離すと、二重になった硝子窓《ガ....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
事、誰がためにか願はしからむ。 いざ行かむ。楽める貴きまらうど等。 ゆらぐ波|赫きて、岸を潤し、 ゆるやかに立てる海の 晴やかなる祭の場に行かむ。 二重に月照....