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赫奕
「赫奕〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
赫奕の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
がれるのである。天下、天狗《てんぐ》の鼻より著しきものはない。天狗の鼻は古えより
赫奕《かくえき》として赤である。色のある所は千里を遠しとせず。すべての人は色の博....
「野分」より 著者:夏目漱石
に、あの世に行ったら結構だろうと考えながら寝る。あくる日になると太陽は無慈悲にも
赫奕《かくえき》として窓を照らしている。 時計を出しては一日に脈《みゃく》を何....
「断橋奇聞」より 著者:田中貢太郎
た路と思われる路を通って、京師へのぼって往った。 劉万戸は大いに用いられて声勢
赫奕というありさまであった。世高は京師へ往ったことは往ったが、秀英の傍に寄りつけ....
「渋谷家の始祖」より 著者:宮本百合子
の暗い洞穴を抜けながらも、天性の自負を失いきれない正隆にとって、それ等は限りなき
赫奕《かくえき》たるものに想われる。嘗て彼が、大学の制帽を戴いていた時分に夢想し....
「風流仏」より 著者:幸田露伴
長く着玉いて駄鳥の羽宝冠に鮮なりしに、某貴族の見られしは白|襟を召て錦の御帯金色
赫奕たりしとかや。夫に引変え破褞袍着て藁草履はき腰に利鎌さしたるを農夫は拝み、阿....
「連環記」より 著者:幸田露伴
才媛輩出時代で、紫式部やら海老茶式部、清少納言やら金時大納言など、すばらしい女が
赫奕として、やらん、からん、なん、かん、はべる、すべるで、女性尊重仕るべく、一切....
「法然行伝」より 著者:中里介山
って正信房が若しも御用もやと、やり戸を引き開けて見ると、法然の身体《からだ》から
赫奕《かくえき》と光が現われ、坐っている畳二畳に一杯になっている。その明かなるこ....