走卒[語句情報] » 走卒

「走卒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

走卒の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大阪夏之陣」より 著者:菊池寛
て、当時の人心を感動せしめた為であろう。幸村、基次、重成などの名前が、今でも児童走卒にも伝っているのは、後世の批判が公正な事を示していて、うれしい事である。こう....
仇討たれ戯作」より 著者:林不忘
奮を覚えずにはいられなかった。 「一般の読者は低劣なものでしょう。使丁《してい》走卒《そうそつ》を相手にする気で戯《ふざ》け半分に書けばよいのでしょう。」 と....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
》の律動をはじめてしまいました。 しかし、それとても、無学文盲なるこの辺の児童走卒にこそ、道庵先生の為すところのすべてが異様にも異常にも感ぜられるのだが、実際....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
功名《こうみょう》の発祥地と言いつべきですから、この「唐冠」の太閤様は、ほぼ児童走卒までの常識となっている。 「やあ、太閤様が晒し首になっている」 人も騒げば....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
新の必要が当然であって、維新なきに於ては天下の不安が救われないということは、児童走卒までもこれを信じながら、さて、では今の天下の形勢がドコへ落着いて、維新の新体....
大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
ご名手と承わりましたが?」 「さよう、少々|仕る」 「多摩川におけるご功名は児童走卒も存じおりますところ……」 「なんの、あれとて怪我の功名で」 「ええ誠に失礼....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
伝説上の名、あるいは街談|口説の舌頭に上って伝播された名でないのにかかわらず児童走卒にさえ諳んぜられている。かくの如きは余り多くない例で、八犬士その他の登場人物....
三国志」より 著者:吉川英治
て、万世の基本をお建て遊ばされたことは、――臣が改めて申しあげるまでもなく、児童走卒といえどもわきまえぬはございません」 と、述べた。 帝は、自責して、さん....
三国志」より 著者:吉川英治
さい、お救い下さい」 「拾えとは? 救えとは?」 「将軍に仕えるなら、ご馬前の一走卒でも結構です。邪道を脱して、正道に生きかえりたいのでござる」 「ああ、ご辺は....