走狗[語句情報] » 走狗

「走狗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

走狗の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
地図に出てくる男女」より 著者:吉行エイスケ
は右党派軍隊に絶滅され、国民党は共産分子を除外して孫文の国民党はブルジョワ階級の走狗となった。我々が漸く国民党内部で一仕事しようとした過去の迷夢からさめたときは....
さようなら」より 著者:田中英光
運動の指導者になる筈の知識人たちが、日本の場合は隠遁的ポオズだったり反って軍閥の走狗《そうく》となった例が圧倒的に多い。その為、ぼくたち日本の知識階級の未成年は....
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
パの交戦国の女性は、男性の手不足のために生産労働にかり出されたが、併し狡兎死して走狗烹らるの譬えの通り、資本の必要から見て不用になった彼女達は、忽ち家庭へたたき....
人間レコード」より 著者:夢野久作
米国の汎アメリカニズムと×××××××の矛盾は益々増大しつつあると、中国国民党の走狗どもは云っているが、これは間違いである。米国が××××××しようとしているこ....
私たちの建設」より 著者:宮本百合子
再編成された全企業を統率しようとしている。この事実は日本の政府が、一貫して財閥の走狗であり、財閥の利益を擁護することによって自分の利益をも擁護している人間の集り....
田七郎」より 著者:田中貢太郎
ろうとした。役人達は武をとりひしいで杖で叔父と一緒に敲いた。役人達は皆御史の家の走狗であった。恒はよぼよぼした老人であったから、打つ杖の数がまだ半分にもならない....
坑鬼」より 著者:大阪圭吉
ない」 監督が乗り出して云った。 会社直属の特務機関であり、最も忠実な利潤の走狗である監督は、表面現場の親玉である係長の次について働いてはいるが、しかしその....
天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
? 隊一 どうだ、江戸の形勢は? 仲間 面白くない。(早口に)市川・朝比奈などの走狗、書院番士に居た例の吉村の軍之進なあ、小策士め、彼奴などが中心になって策謀の....
不在地主」より 著者:小林多喜二
認めない。 次席警部は武藤君に対して、「警察は如何にも君等の言う通り、資本家の走狗だ。その積りで居れ。」とハッキリ云った。 一日二回「共同委員会」を開催して....
斬られの仙太」より 著者:三好十郎
? 隊一 どうだ、江戸の形勢は? 仲間 面白くない。(早口に)市川・朝比奈などの走狗、書院番士にいた例の吉村の軍之進なあ、小策士め、彼奴などが中心になって策謀の....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
た幾人もの斬口をみたが、汝、あたら天禀の才腕をもって、時勢の反抗児となり、幕府の走狗になって、無為に終るのはつまらんではないか」 「武士の心事、山家のものにはわ....
三国志」より 著者:吉川英治
彼らは卑しい心性しかない。わしら父子に与すよりは、日のたつほど呂布に諂い、呂布の走狗となってゆくに違いない。さすれば却って、虎に翼を添えてやるようなものだ。呂布....
三国志」より 著者:吉川英治
国難に当るや直ちに国を売り、兵難に及ぶやたちまち矛を逆しまにして敵将に媚び、その走狗となって、きのうの友に咬みかかるとは何事ぞ。その武者振りの浅ましさよ。それで....
私本太平記」より 著者:吉川英治
さまよわせよう。それもよいのか」 「よういいきかせます。宮方へ拠らねば、鎌倉方の走狗に狩り立てられましょう。それよりは、いっそと観念させまする」 「いやその上、....