走馬灯[語句情報] »
走馬灯
「走馬灯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
走馬灯の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「作物の批評」より 著者:夏目漱石
云う点からあれを見たならば抱腹するのが多いだろう。しかし幕に変化がある。出来事が
走馬灯《そうまとう》のごとく人を驚かして続々出る。ここだけを面白がって、そのほか....
「暗号音盤事件」より 著者:海野十三
。私の頭の中には、蓄音機や音盤やモールス符号やメントール侯爵の顔や島の娘の顔が、
走馬灯のようにぐるぐると廻る。 「何かあるにちがいないのだが……」私は室内をぶら....
「地球要塞」より 著者:海野十三
んな重大な事態を惹き起したのであろうか――と、私は頭脳の中を、いろいろな考えが、
走馬灯のようにぐるぐると駈けまわる。 ああ遂に、超潜水艦は、沈没し去ったのだ。....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
お艶の顔だ。
この降雪《ゆき》に、どこにいることか――当り矢のころからのことが
走馬灯《そうまとう》のように一瞬、栄三郎の脳裡《のうり》をかすめる。
きょう留....
「アド・バルーン」より 著者:織田作之助
もちゃ屋の隣に今川焼があり、今川焼の隣は手品の種明し、行灯の中がぐるぐる廻るのは
走馬灯で、虫売の屋台の赤い行灯にも鈴虫、松虫、くつわ虫の絵が描かれ、虫売りの隣の....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
人力車にゆられてゆく途中はかなりに寒かったが、車の走るにしたがって、往来の景色が
走馬灯のようにだんだん変わってゆくのを、その頃の子供たちはめずらしがって喜んだも....