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赴け
「赴け〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
赴けの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「残されたる江戸」より 著者:柴田流星
は春の殿をなし、江戸ッ児にはなお遊ぶべき時と処とに乏しくない。 藤は遠く粕壁に
赴けば花も木ぶりもよいが、近くは日比谷、芝、浅草の公園など数も少からず、しかし何....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
、殆んど全く情緒的な或いは又性格的な根拠からであるに過ぎない。処が彼等が唯物論に
赴けないのは、単に情緒的な或いは又性格的な根拠からだけではなく、又論理的な根拠か....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
に作家になり上るためには、本もののテムペラメントをもっていたのでしょう、頽廃にも
赴けず、空粗なヒロイズムのうそも直感し、人間悲劇を感じ、何か真実なもの、心のよれ....
「三国志」より 著者:吉川英治
陸遜はいくたびも辞したが、孫権は聴許せず、馬一頭、錦二段、酒肴を贈って、 「はや
赴け」と、餞別した。 ぜひなく陸遜は任へ着いた。任地へ到ると彼はすぐ礼物に書簡....
「三国志」より 著者:吉川英治
うも近ごろ魏軍の静かなのは不審だ。姜維と魏延とは、各一万騎をつれて、剣閣へ加勢に
赴け。何となく心許ないのはあの要害である」 姜維と魏延とは、彼の命をうけて、即....