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「起ち居〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

起ち居の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
田舎教師」より 著者:田山花袋
た。足も今までの足とは思えぬほどに甲がふくれた。それに、陰嚢もその影響を受けて、起ち居にもだんだん不自由を感じて来る、医師は罨法剤と睾丸帯とを与えた。 蘇鉄の....
源氏物語」より 著者:紫式部
は物音をさせずに静かに細かく話を聞かなければならないものだから、無遠慮に衣擦れや起ち居の音はなるべくたてぬようにするがいい」 などと、例の軽率な若い女房などを....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
ちには、あかい燈明や庫裡の炉の灯や、方丈の短檠がゆらぐのが覗かれて、およそそこに起ち居する人影も淡く見てとれる。 「お通さん、出てくればいいが……」 武蔵は、....
私本太平記」より 著者:吉川英治
。ないどころか、四十男の性も旺なはずである。 独り書斎にいても、自然、藤夜叉の起ち居や匂いには、ふと心を奪られがちだった。 「なにも自分だけのように、辱ずるに....
私本太平記」より 著者:吉川英治
祝酒はべつな部屋でくつろいでいただいた。帝も簾をへだてて杯をとり、そこには妃の起ち居する気配もうかがわれた。 「かえりみると、隠岐を脱して伯耆へ上がるまでの日....