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起原
「起原〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
起原の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「征服の事実」より 著者:大杉栄
ングロサクソン民族とは、何の血族上の連絡もないのである。ロシアの名は、もと北方の
起原で、スカンジナビアの一民族たる、ロゼルの転訛したものである。プロシャはプロイ....
「大阪発見」より 著者:織田作之助
だけでは生計が立たず、ぜんざい屋を経営して「めをとぜんざい屋」と名付けたのがその
起原であるときいてみると、何かしらなつかしいものを感ずるのである。 戎橋そごう....
「俳優倫理」より 著者:岸田国士
演劇が起って来たということがほぼ想像される。これは今日でも、例えば、日本の演劇の
起原を考えてみる場合に、外国劇、支那劇、と或は南洋諸島の原始演劇というようなもの....
「奥羽地方のシシ踊りと鹿供養」より 著者:喜田貞吉
の、垂柳を奥州音によって今に「すだり柳」と歌うところなどは、どうしてもその奥州に
起原を有するものたるを思わしめるものがある。けだし奥羽地方の今のシシ踊りなるもの....
「くぐつ名義考」より 著者:喜田貞吉
我が古代特殊民構成の三大要素ともいうべきものである。これらの三大要素は、本来その
起原を異にするもののみではなく、またその
起原を異にしたものがあったとしても、多く....
「炭焼長者譚」より 著者:喜田貞吉
ので、そのお噺としての筋合は極めてたわいもないものであるが、田舎の富豪の富を得た
起原を黄金の発見に帰するという古人の思想の反映として、経済史上からこれを観察して....
「オシラ神に関する二三の臆説」より 著者:喜田貞吉
臆説が起る。いわゆるオシラ神また一種の宅神として、アイヌのチセイコロカムイと同一
起原の物ではなかろうかというのである。 アイヌが神にイナオを供するのは、内地で....
「革命の研究」より 著者:大杉栄
深刻に、未曽有のそしてまた不可能だった大胆さで行われた。人間社会のいろんな制度の
起原を神に帰するようなことや、また奴隷制度を説明し永続させて行くことに使われたい....
「古事記」より 著者:太安万侶
から以下は御二方で一代でありました。 島々の生成 ――神が生み出す形で國土の
起原を語る。―― そこで天の神樣方の仰せで、イザナギの命《みこと》・イザナ....
「エタに対する圧迫の沿革」より 著者:喜田貞吉
今日より、精密に古代の彼らの数を知ることは困難であるが、各地のエタ村についてその
起原沿革を調査してみると、ほぼその状態を推測することが出来る。この事は別項「特殊....
「エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
るから、それが同一根源から蕃殖移住したものだとのみは考えにくい。各地に於いてもと
起原を異にしたもので、同一状態の下におったものが、後世法令上の「穢多」という同一....
「「エタ」名義考」より 著者:喜田貞吉
「上代肉食考」参照)、また神を祭る「祝」の名が、動物を屠るホフリ、すなわち屠者と
起原を一つにすべく考えられる以上(別項「屠者考」参照)、神が肉や皮に触れたものを....
「旃陀羅考」より 著者:喜田貞吉
ものの太鼓を張って、これを日蓮に贈ったのだなどと、エタという事に付会して、とんだ
起原説までが書いてあるのである。なおまた日蓮は穢民の家を捨て、母の縁を尋ねて漁家....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
を供せられる。彼らは被使役者であっても、やはり食料を要するからである。 奴婢の
起原には、征服せられた異民族、戦争の際に生じた捕虜などというような場合も想像せら....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
いわゆる遊行派の成立はよしや一遍上人が始めであるとしても、事実上の遊行僧は、その
起原をはるかに上代に求めねばならぬのである。 遊行僧はすなわち浮浪の法師である....