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起筆
「起筆〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
起筆の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「道標」より 著者:宮本百合子
。そして、両方の眉のはじまりのところを、すこしずつ強く黒くした。そうすると、眉に
起筆のアクセントのような調子がついて、いわばその不自然さが多計代の若いときからの....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
帙百六冊の多きに達す。その気根の大なるは東西古今に倫を絶しておる。もしただ最初の
起筆と最後の終結との年次をのみいうならばこれより以上の歳月を閲したものもあるが、....
「志士と経済」より 著者:服部之総
部すなわち横浜攘夷について、国臣はじめ西国志士は反対意見で、建白書はこの問題から
起筆してある。横浜焼討は、大老暗殺が水戸の私怨でないゆえんを天下に表示するためだ....
「つゆのあとさき」より 著者:永井荷風
んおばさん。」と夢中で呼びつづけた。 昭和六年|辛未《かのとひつじ》三月九日病中
起筆至五月念二夜半纔脱初稿荷風散人....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
典平家物語には拠っていない。が、だいたい、伊勢平氏忠盛と、子の清盛の逆境時代に、
起筆しました。蔑められていた地下人階級の擡頭が、始まりです。 後の大きな人間悲....