起草[語句情報] » 起草

「起草〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

起草の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
船医の立場」より 著者:菊池寛
会はなかった。 八日の日には、メリケン人が横浜村へ上陸したときいたので、かねて起草しておいた投夷書《とういしょ》を手渡す機会もと駆け付けたが、彼らはすでに船へ....
空中墳墓」より 著者:海野十三
の建造方針や、相良技師長苦心の設計事情について、直ちにステートメント発表の文案を起草中だそうです」 「そうか。実は昨夜も会社へしのび込んだのだが、あの中までは到....
近時政論考」より 著者:陸羯南
者誨教を惜しむなかれば幸甚のみ。 一、本篇もとより日刊新聞の社説欄を埋むるために起草せしものなれば、したがって草し、したがって掲げ再閲の暇あるべきなし。別に一冊....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
とほど世に誤り伝えられているものはない。開港の事情を知るには、神奈川条約の実際の起草者なる岩瀬肥後守に行くに越したことはない。それにはまず幕府で監察(目付)の役....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
られないこの地方の人民を救い出してほしい。これが最初の嘆願書の趣意であった。その起草にも半蔵が当たった。彼らがこれを持ち出したのは、木曾地方もまさに名古屋県の手....
小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
どうにかしなければならなくなった。そこで話の骨に勝手な肉をつけて一編未熟の小説を起草して国民新聞に掲げ、後一冊として民友社から出版したのがこの小説不如帰である。....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
責任は免れざるが如きも、元来軍の字句末節に拘泥し不純の動機を以て、斯かる声明文を起草する一部の専門家と大いに其の立場を異にすること明白なり。閣下は国体擁護の軍の....
新しき世界の為めの新しき芸術」より 著者:大杉栄
い傾いた旧い社会に対する其の闘争の機関である、ばかりではない。ロメン・ロオランが起草した、民衆劇場建設の檄にもあるように、此の問題は実に、民衆にとっても亦芸術に....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
ら上京して、一カ月ほども看護しました。潤三郎の京都にいた間にお兄様は人々の伝記を起草せられたので、京都に関することを度々照会して、手紙の往復が絶えませんでした。....
小知恵にとらわれた現代の法律学」より 著者:末弘厳太郎
よって作られるのだといっても、たいした間違いとはなりません。そこで、今日、法律の起草をされる方々はどんな方々かというと、それはそろいもそろって知恵者です。そうし....
日本上古の硬外交」より 著者:国枝史郎
国したが、その帰国する裴世清を送って再び妹子は隋に向かった。その際聖徳太子様の御起草になる国書が矢張りふたたび煬帝に遣わされたがその文章は「東天皇敬んで西皇帝に....
小山内薫先生劇場葬公文」より 著者:久保栄
* なお告別式当日、霊前に読み上げられた築地小劇場文芸部起草の追悼文は、左のとおりである。 追悼文 小山内薫先生 築地小劇....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
だった。第四無敵艦隊が出現しようというのだ。今度こそ成功疑いないであろう。教書が起草された。「まず第一に」と、この注目に値する文書はいう「事の進行は神の思召しに....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
、その間に傑作『パラダイス・ロスト』を完成し、さらに『パラダイス・リゲインド』を起草せりという。室内に遺書および遺物を保存す。 詩賢避。 (詩賢の人は疫病を避け....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
の年末年始は、これを携えて伊豆の日蓮聖人の聖蹟に至り、構想を整頓して正月中頃から起草を始めようとしたとき、流感にかかり中止。その後、再び着手しようとすると今度は....