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越人
「越人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
越人の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
甘《うま》ければ人好んで購《あがな》い食う」と言った。『淮南子《えなんじ》』に、
越人※蛇を得て上《よき》肴《さかな》となせど中国人は棄て用いるなし。『嶺表録異』....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
さずに置けとは、米友の注文が無理です。 扁鵲《へんじゃく》もそう言っている、「
越人《えつじん》よく起すべき者を知って之《これ》を起す」 しかし、無理であって....
「小翠」より 著者:田中貢太郎
王太常は
越人であった。少年の時、昼、榻の上で寝ていると、空が不意に曇って暗くなり、人きな....
「放水路」より 著者:永井荷風
貨店や停車場《ていしゃじょう》などで、疲れもせず我先きにと先を争っている喧騒な優
越人種に逢わぬことである。夏になると、水泳場また貸ボート屋が建てられる処もあるが....
「「ケット」と「マット」」より 著者:喜田貞吉
じ越後について見るに、魚沼郡に接して古志郡の名がある。古志はすなわち越で、古えの
越人の名の保存せられたもの。
越人は近くまで千島アイヌがクシと呼ばれたと同じく、ア....
「くぐつ名義考」より 著者:喜田貞吉
カイの名は今も千島アイヌの称として存し、一方にはクシの神(少彦名命)或いはコシ(
越人)の名によって伝わるクシ或いはコシ、または今も樺太アイヌの称として、また同時....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
は、両々|覇を争ッて、併呑をうかがい合い、倶ニ天ヲ戴カズ、とまで争っていた。呉人
越人、同邦ながらたがいに憎しみあっていた。 が、越王|勾践は、会稽の一戦にやぶ....
「山の人生」より 著者:柳田国男
の妙義・榛名でも猟師・木樵の徒、山中でこの物を見るときは畏れてこれを避けたと、『
越人関弓録』という書には説いてある。 その草履の大きさは三四尺、これを山丈の鞋....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
議はないのである。かつて一度は同じ連衆に参加した者の間にすら、後々は異説を生じ、
越人と支考、許六と惟然などは互いに罵りまた争っていたのである。後世の追随者には誤....