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越州
「越州〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
越州の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「丹下左膳」より 著者:林不忘
んでいる。 「――――?」 と、愚楽老人は、眼できいた。 「例の品でござるか、
越州殿《えっしゅうどの》」 「まあ、さようで」 「ホホウ、どうしてお手に?」 「....
「旅愁」より 著者:横光利一
こへ女中が薄切りのスモーキングの鮭を持って顕れ、空いた皿と取り替えた。光沢のある
越州の壺に似合った冬薔薇の華やいだ向うで由吉は無造作に鮭を食べたその途端、「あッ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
込んでいた事もあるから、禽獣の所為を咎《とが》むべきでない。唐五行志に、乾符六年
越州山陰家に豕あり、室内に入って器用を壌《やぶ》り、椀缶《わんふ》を銜《ふく》ん....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
勢が時勢でございますからなあ。それに、執権がボンクラ大名と違って、名にし負う水野
越州でございますから、直ちにそれを採用して断行することになり、尾州家を呼び出し、....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
やつじゃ」
「なにとぞ平に御容赦……お客さまへも御前からおとりなしのほどを」
「
越州《えっしゅう》どの、わかればもうそれでよいではござらぬか。ただ以後はわしの顔....
「魔像」より 著者:林不忘
ったりした気もちが、何か冗談の一つもいいたいように、二人の胸を軽くしていた。 「
越州殿はお人が悪い。こりゃすこし、向後《こうご》口を戒めると致そう」 この淡路....